アミノナフトキノン系ゲストーホスト液晶用色素の二色性について検討した。3, 5, 8-三 (ドナー) 置換-1, 4-ナフトキノン誘導体は, 可視部にベンゼノイド吸収帯とキノイド吸収帯の二つの吸収帯をもつが, 液晶中ではその配向性により異なった色調 (たとえば青と黄) の二色性を示すことを見出した。これらの特異的な二色性は両吸収帯に起因しており, 各吸収帯は正負逆のオーダーパラメーターを示すことがわかった。吸収スペクトルと遷移モーメントの関係をPPPMO法を用いて解析し, その二色性について検討考察した。
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