無水マレイン酸とアルキル (C
22~C
12) ビニルエーテルの交互共重合で得られたオリゴマー (
n=数十) にレソルシノールを反応させ, 側鎖の酸無水物基がフルオレセイン型色素構造となった蛍光性オリゴマーを合成した。さらに, これらのオリゴマーをアルカリで中和 (ケン化) し, ラクトン環を開環させ, 界面活性を有する新規な水溶性のオリゴソープを得た。得られたオリゴソープは, 色素構造の導入により嵩高でRigidな構造をもつゆえ, 表面張力低下能が著しく, 低起泡性でありまたフタロシアニン顔料に対してモノソープよりも大きな分散作用を示した。さらに, 顔料分散系の蛍光スペクトルの強度及びシフトの測定によって, 顔料表面におけるオリゴソープの吸着挙動を明らかにすることができた。
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