色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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57 巻, 10 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 色素構造を含むオリゴソープの合成と性質
    鈴木 茂, 石上 裕, 武本 憲二
    1984 年 57 巻 10 号 p. 541-546
    発行日: 1984/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    無水マレイン酸とアルキル (C22~C12) ビニルエーテルの交互共重合で得られたオリゴマー (n=数十) にレソルシノールを反応させ, 側鎖の酸無水物基がフルオレセイン型色素構造となった蛍光性オリゴマーを合成した。さらに, これらのオリゴマーをアルカリで中和 (ケン化) し, ラクトン環を開環させ, 界面活性を有する新規な水溶性のオリゴソープを得た。得られたオリゴソープは, 色素構造の導入により嵩高でRigidな構造をもつゆえ, 表面張力低下能が著しく, 低起泡性でありまたフタロシアニン顔料に対してモノソープよりも大きな分散作用を示した。さらに, 顔料分散系の蛍光スペクトルの強度及びシフトの測定によって, 顔料表面におけるオリゴソープの吸着挙動を明らかにすることができた。
  • 水酸化クロム (III) による炭化水素の分解
    曾山 美和, 中村 淳, 福井 寛, 田中 宗男
    1984 年 57 巻 10 号 p. 547-551
    発行日: 1984/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    水酸化クロム (III) による炭化水素オイル・ワックスの酸化, および変臭と分解生成物の関係について検討した。
    加速酸化試験によって生じた分解生成物を捕集し, 酸性成分と中性成分の2つに分離した。それぞれの成分をガスクロマトグラフーマススペクトルによって分別, 同定した。その結果, 酸性成分はC2~C10の飽和低級脂肪酸で, 中性成分は飽和, 不飽和の炭化水素とケトン, およびアルデヒドであった。加速酸化試験によって生成した酸性成分のにおいが, 室温下の変臭とよく一致した。
  • 佐藤 登
    1984 年 57 巻 10 号 p. 552-557
    発行日: 1984/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    自動車用片面電気亜鉛メッキ鋼板 (EG) 及び片面塗装鋼板 (PC) の冷延面に対する燐酸亜鉛系化成処理に関して, 鋼板表面のキャラクタリゼーション効果を検討した。
    EGの場合には冷延面の亜鉛濃度が化成処理性に影響を及ぼすが, 亜鉛除去として電気化学的処理法を適用すれば良好な化成処理性が得られる。
    PCの場合にはジンクリッチプライマー焼付け過程で履歴を受け, その結果化成処理性に影響を及ぼすが特定の表面仕上げを適用することによって冷延鋼板と同レベルとなる。しかしPCの場合でも製造プロセスによっては, 表面仕上げを適用しなくても良好な化成処理性を示すものもある。これは主に表面に存在するNi成分に負うところが大きいと考えられる。
  • 茶木 清
    1984 年 57 巻 10 号 p. 558-568
    発行日: 1984/10/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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