色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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57 巻, 12 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 村上 泰弘, 鄭 基市, 川口 恭司, 広瀬 勉, 秋本 裕二
    1984 年 57 巻 12 号 p. 635-642
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ロールミルのニップにおける分級作用を調べるため, シミュレーションモデルによる計算及び3本ロールミルを使った実測を行った。試料としてフライアッシューアマニ油を用いた。供給前の密度ρ0の試料をロールに通し, かきとりながら全重量をn個に分けてサンプリングし, かぎとった試料の密度ρc及び粒子径分布を測定した。
    シミュレーション及び実験結果より, 分級作用によって初めに低粒子濃度で粒度が細かい試料がかきとられ, 終りになるに従って高粒子濃度で粒度の大きな試料がかきとられることがわかった。分級の強さはi個目にかきとった試料密度をρciとすると,
    S=ni=1/ρci0-1//n
    によって表すことができ, S値は重量基準の50%粒子径とクリアランスの平均値との比によって相関でき, その比が大きくなるほどS値は大きくなることがわかった。試料の粒子径分布がRosin-Rammlerの式で表せ, 分布のシャープさを表す定数がほぼ等しいとき, Sw0値は試料の粒子重量分率φw0, 粒径水準, ビヒクル粘度によらずほぼ1本の線で相関できた。実測のSw0値は剛体球粒子, かきとり効率100%を仮定した計算値より低くなり, 粒子の分散, かきとり効率の低下がおこっていると考えられる。これらを考慮したシミュレーションによって密度変化を予測できることがわかった。
  • 中道 敏彦
    1984 年 57 巻 12 号 p. 643-651
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    モノマー組成が同じで, 分子量が一連に異なる水酸基含有アクリル・オリゴマーを低核体メラミン樹脂で硬化し, 塗膜の機械的性質に及ぼす分子量と焼付温度の影響を検討した。また促進耐候性試験による経時的な塗膜の物性変化を検討した結果, 次のような知見を得た。
    (i) アクリル・オリゴマーの分子量が低下するほど塗膜の物性に及ぼす焼付温度の影響が大きい。
    (ii) オリゴマーの分子量低下に伴い塗膜のTg, 抗張力, ヌープ硬度は低下し, tanδ, 架橋間分子量, 破断伸びは増大する。本研究に用いた試料では, オリゴマーのMn>1000では分子量効果は末端自由基に依存し, Mn>1000では, さらに非官能性, あるいは単官能性オリゴマーの存在が塗膜の物性低下を助長する。
    (iii) 硬化塗膜のTgの分子量効果は, 硬化前のオリゴマーのTgをよく反映し, いずれもTg=Tg-K/Mnで整理できる。
    (iv) 本研究に用いたハイソリッド塗膜のような高架橋膜では, 架橋間分子量の計算はゴム弾性理論より, log10G=7.0+293ρ/Mcが適切である。
    (v) 低分子量オリゴマーよりなる塗膜ほど促進耐候時の物性の変化が大きい。
  • 鈴木 福二
    1984 年 57 巻 12 号 p. 652-659
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 吉田 豊彦
    1984 年 57 巻 12 号 p. 660-666
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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