リジンから誘導された両性界面活性剤である
Nα,
N<S
Nα-ジメチル-
Nε-ラウロイルリジン (DMLL) 及び,
Nα,
Nα-ジメチル-
Nε-パルミトイルリジン (DMPL) の溶解挙動を偏光顕微鏡及び, 示差走査熱量計 (DSC) により検討した。
これらの界面活性剤は, それぞれのcmc.付近の低濃度から液晶が認められ, その構造は活性剤濃度の増加にともない変化した。
DSCの結果から, DMLL及びDMPLは, いずれも低温 (24℃, 49℃) 付近で, ゲルから液晶への相転移による吸熱ピークが存在した。その転移熱は, DMLLが7.1kcal/mol, DMPLが12.1kcal/molであった。
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