色材協会誌
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58 巻, 3 号
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  • 坂本 恵一, 吉岡 正雄, 芝宮 福松
    1985 年 58 巻 3 号 p. 121-128
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    硫酸溶解分離法を開発しCu-Bz-AzaPCの分離をおこない, その分別物に関する検討の結果について以下に述べる。
    (1) Cu-Bz-AzaPCの一成分であるCu-PCとCu-TPPの25℃における種々の濃度の硫酸水溶液への溶解性の測定で, 前者は84.50wt%, 後者は5.00wt%以下の濃度の硫酸水溶液に, ごくわずかながらも可溶なことがわかった。
    (2) Cu-Bz-AzaPCは硫酸溶解分離法において, 20.00wt%硫酸水溶液でCu-TPPが, 35.00wt%硫酸水溶液から銅モノベンゾトリピリジノポルフィラジンが, 64.47wt%硫酸水溶液から銅ジベンゾジピリジノポルフィラジンが, そして73.13wt%硫酸水溶液から銅トリベンゾモノピリジノポルフィラジンがそれぞれ分離できる。
    (3) 銅ジベンゾジピリジノポルフィラジンを12のフラクションに分別し, そのIRスペクトルを詳細に検討したところ, 2, 3位二置換ピリジンおよび1, 2位二置換ベンゼンのC-H面外変角振動に起因する800~700cm-1の波数域の極大吸収に, 吸収位置の移動が見い出された。
    この現象は銅ジベンゾジピリジノポルフィラジンの合成の際に, ピリジン環の結合位置および縮合方向の違いによって生じた, 窒素原子位置の異なる4ないし5個の位置異性体によると推定した。
  • 阿佐見 徹, 大藪 泰, 山内 明
    1985 年 58 巻 3 号 p. 129-134
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    色漆塗膜の色彩領域の拡大を目的とし, ビヒクルに「透口上消朱合漆」を用い, 漆に未利用の塗料用顔料の中から混練性, 乾燥時間, 耐光性及び発色性のよい29種を選んで色漆 (原色系色漆) を調製した。
    まず, 実用面を考慮し, 粘度, 顔料分散, 乾燥時間を測定し, 色漆としての性能を評価した。
    また, 単一顔料では発色しにくい16種顔料は白色漆と混合した淡色系色漆を調製した。
    塗布, 乾燥後, サンシャインカーボンアーク灯を60時間照射し, 色漆の発色を促進させ発色性能を, さらに, この時の色彩と照射100時間後の色彩との色差Godlove退色指数 (I値) により耐光性を評価した。っついて, 発色後の色彩がマンセル色相環上に平均に分布する色漆を得るため混色系色漆を調製した。
    以上の結果から, 色漆性能評価基準条件として (1) 粘度 (2) 顔料分散, (3) 乾燥時間, (4) 発色性能, (5) 耐光性の5つを設定し, 上記3系統の色漆の中から, これらを満たし, マンセル色相環にほぼ等間隔に位置する色漆を色漆基準色として29種提案した。
  • 木下 啓吾
    1985 年 58 巻 3 号 p. 135-148
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 石野 健
    1985 年 58 巻 3 号 p. 149-157
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 寺内 淑晃
    1985 年 58 巻 3 号 p. 158-164
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 大塚 淳
    1985 年 58 巻 3 号 p. 165-173
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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