色材協会誌
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58 巻, 6 号
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  • 大気に晒された窒化珪素の表面処理と表面性状
    宇津木 弘, 遠藤 敦, 鈴木 昇, 小野 和也
    1985 年 58 巻 6 号 p. 317-322
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    大気中に晒された窒化珪素の表面性状ならびにアルコール (オクタノール, セタノール) および有機シリル塩化物 (オクタデシルトリクロロシラン) による表面処理がX線光電子スペクトル, X線回折, 走査型電子顕微鏡, 分散嗜好性, 赤外線吸収スペクトルおよび熱分解により検討された。これらの結果から次の事柄が認められた。 (1) 窒化珪素は表面処理によりその表面性状は親水性から疎水性に変化するが, 基体の構造, 組成には変化がなかった。 (2) 窒化珪素の比表面積が小さく単位質量当たりの付着基数が小さいことにより, 表面処理窒化珪素の付着基は透過型赤外線吸収スペクトルでは検知できなかった。 (3) 表面処理窒化珪素の熱成分解曲線ならびに生成物は, 同じ表面処理剤で表面処理したシリカゲルのそれらとまったく同じであった。 (4) 窒化珪素の光電子スペクトルにはO1sのピークが認められるから表面は酸化物層で覆われていると認められた。 (5) これらの結果から大気に晒された窒化珪素の表面は大気中の酸素, 水分により生成した酸化物層 (二酸化珪素) からなり, 表面水酸基 (表面シラノール) で覆われていると認められ, シリカゲルの表面処理に有効な手法はこれら窒化珪素の表面処理にも有効と認められた。
  • 疋田 淳, 岡本 信吾, 大矢 博昭
    1985 年 58 巻 6 号 p. 323-333
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メチルメタクリレ-ト (MMA), ヒドロキシエチルメタクリレート (HEMA), スチレン (ST) 系のメタクリル酸共重合樹脂と, ブチル化メラミン樹脂とからなるメタクリル酸樹脂塗膜の光劣化機構を解明するため, MMA, HEMA, ヒドロキシnチルアクリレート (HEA), STを用いてMMAIHEMA/ST共重合樹脂とその他のモデル化合物を合成し, それぞれのメタクリル酸共重合樹脂膜, ブチル化メラミン樹脂膜, およびメタクリル酸樹脂/ブチル化メラミン樹脂混合塗膜とを, 液体窒素中 (-196。C) で高圧水銀ランプ (主波長365nm) を用いて照射し, 生じたラジカルをESR装置を用いて捕捉した。
    さらにMMA/HEMA/ST系のメタクリル酸共重合樹脂塗膜を低圧水銀ランプ (主波長254nm) を用いて48時間照射し, 照射前後の塗膜のFT-IRを測定した。
    これらの結果より, メタクリル酸樹脂塗膜の光劣化機構は, 水素ラジカル, メタクリレートラジカル, メチルラジカルなどの不安定ラジカル生成を経て, 酸二量体とベンジル化合物とを生'じて劣化していくと推定した。
    つぎに, アソトラピリミジン顔料をラジカルトラップ剤として用い, ST量を変化させたMMA/HEMA/ST系共重合樹脂塗膜に, 高圧水鈑ランプおよび低圧水銀ランプ照射を行い・生じたアントラキノンラジカル (g=2. 0042) 量を測定した。いずれの水鈑ランプ照射でも, ST量の多い樹脂塗膜ほど, ラジカル生成量が多く, また低圧水銀ランプおよびサンシャインウェーザーメーターで暴露した塗膜の光沢保持率は低く, 色差は大きかった。
  • 堀 文一
    1985 年 58 巻 6 号 p. 334-341
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 鋤柄 光則
    1985 年 58 巻 6 号 p. 342-349
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 永井 昌義
    1985 年 58 巻 6 号 p. 350-355
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 中野 幹清, 棟方 明博
    1985 年 58 巻 6 号 p. 356-363
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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