色材協会誌
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59 巻, 4 号
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  • 染料含有率の異なる食用黄色4号レーキについて
    久保 靖, 牧田 兆史
    1986 年 59 巻 4 号 p. 205-211
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    一定条件で調製された水酸化アルミニウムゲルを担体として, 染料含有率の4段階に異なる食用黄色4号アルミニウムレーキを調製し, NaCll水溶液中における染料溶出特性を調べた。担体の染料結合容量の限界は, 染料イオン含有率35%付近に認められ, 調製された4種の試料は, それぞれ未飽和, 未飽和から飽和の過渡域, 飽和および過飽和に相当した。溶出染料イオ濃度[D]sを顔料/溶液比Wpおよび時間の関数として測定することにより, 次のような特徴を有する溶出曲線が得られた。
    1. [D]sの時間依存性は, 未飽和の場合, 時間の経過と共に減少する傾向を示すのに対し, 過渡域では初期の増加から減少に転ずる最大値が明瞭に現われ, 飽和から過飽和となるにつれて, 一様に増加する傾向を強めた。
    2. [D]sWpに対する依存性は, 未飽和の場合にのみ, Wpが大になるほど小になるという逆転が見られた。
    未飽和段階の試料に見られた現象は, イオン交換樹脂の粒内拡散律速による平衡達成過程に類似しており,アルミニウムレーキの耐溶出性改善のために, 一つの手がかりが与えられた。
  • 食用黄色5号レーキについて
    久保 靖, 白井 誠
    1986 年 59 巻 4 号 p. 212-220
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    一定の担体から染料含有率を変えて調製した一連の食用黄色5号アルミニウムレーキ試料および市販品試料について, NaC1水溶液中における染料溶出性を調べた。
    溶出染料イオン濃度 [D]sを顔料/溶液比Wpおよび時間の関数として測定することにより, 試料によって次の3種の異なる特徴を有する溶出曲線が得られた。
    1. ごく初期を除いて, [D]sが時間と共に減少し, かつWpが大なるほど [D]sが小となるもの。
    2. [D]sが初期には時間と共に増加するが, ある時点で最大値に達したのち減少に転じ, かつWpが大なるほど [D]sも大であるもの。
    3. [D]sが時間と共に一様に増加し, かつWpが大なるほども [D]sも大であるもの。
    第1の場合は, 粒内拡散律速のイオン交換平衡達成過程を示す現象と解釈されるのに対し, 後2者の場合は, 1/ [D]sを1/Wpに対してプロットすると直線関係が得られることから, イオン交換平衡が成立っていると解釈された。これより, 先に食用黄色4号レーキについて提示された染料溶出機構が, 黄色5号レーキについても成り立つことが認められ, その妥当性が裏付けられた。
  • 増田 房義
    1986 年 59 巻 4 号 p. 221-226
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 片山 誠二
    1986 年 59 巻 4 号 p. 227-233
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 大藪 権昭
    1986 年 59 巻 4 号 p. 234-238
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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