色材協会誌
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60 巻, 3 号
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  • 含チタン, ジルコニウム, ケイ素キレートの合成と樹脂着色剤としての性質
    御園生 堯久, 菊地 哲郎, 澤村 勝彦, 長尾 幸徳, 阿部 芳首
    1987 年 60 巻 3 号 p. 147-152
    発行日: 1987/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    芳香族2, 2′-ジヒドロキシ型Schiff塩基を配位子とするチタン, ジルコニウムおよびケイ素キレートの合成およびこれらのキレートの耐熱・耐光性と樹脂着色剤としての性質を検討した。ケイ素キレートは400℃以上の熱分解点を有し, 特に配位子がベンゼン-ベンゼン骨格から成るキレートの熱分解点は500℃以上であり, チタンやジルコニウムキレートに比べ極めて高い熱安定性を有している。一方, ポリスチレン系樹脂に対する着色テストの結果から, キレートの着色力や諸堅ろう度を評価した。キレートは金属によりチタンで褐色から赤色, ジルコニウムで黄色から橙色, ケイ素で黄色から赤色系の透明な色調を示した。配位子の置換基が電子吸引基より置換基が無いがメチル基の場合にキレートの熱安定性が高く, チタンやケイ素およびジルコニウムキレートで4.5~5級の値を有するものが認められた。キレートの耐ブリード性におよぼす金属や配位子の影響は認められず, いずれも2~3級の値を示した。これに対し, キレートの耐光性には金属により顕著な差が認められ, ジルコニウム, ケイ素, チタンの順に安定性が高く, 特にチタンキレートはいずれも7~8級のきわめて高い値を示した。
  • 荻野 圭三, 宮崎 太一, 阿部 正彦
    1987 年 60 巻 3 号 p. 153-159
    発行日: 1987/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    種々の洗浄溶液中における, カーボンブラックの親水性繊維 (木綿布) および疎水性繊維 (ナイロン布) への再付着を, 界面電気的に検討した。
    ドデシル硫酸ナトリウム (SDS) やカルボキシメチルセルロースニナトリウム塩 (CMC) 溶液中におけるカーボンブラックの再付着度は小さく, 繊維の種類および洗浄剤濃度に依存しなかった。一方, 種々のビルダー溶液中におけるカーボンブラックの再付着度は, いずれの繊維の場合もビルダー濃度の増加にともない増加した。また, SDSやCMCの濃度が増加すると, カーボンブラックおよび繊維のジータ電位の絶対値も増加した。
    以上の結果から, カーボンブラックの繊維への再付着は, その電気二重層の厚さ, ならびに分散性と密接に関係することがわかった。さらに, 再付着度を低下させるためには, カーボンブラック/繊維間のポテンシャルエネルギーの極大値 (VT, max) を300kT以上にするか, あるいはカーボンブラック同士間のVT, maxを90以上にすると有効であることがわかった。
  • 吉田 啓二
    1987 年 60 巻 3 号 p. 160-166
    発行日: 1987/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • サスペンションのレオロジー
    佐藤 達雄
    1987 年 60 巻 3 号 p. 167-175
    発行日: 1987/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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