色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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61 巻, 9 号
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  • 福井 寛, 難波 隆二郎, 田中 宗男, 中野 幹清
    1988 年 61 巻 9 号 p. 481-487
    発行日: 1988/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    香料に広く一般的に使われているリナロールと顔料の反応を微量接触反応装置を用いて空気存在下にて178℃で行った。分解生成物はマススペクトルと赤外吸収スペクトルで同定した。酸点を有する顔料によるリナロールの分解物は窒素存在下の場合と同様に大部分がリナロールの脱水物であるミルセン, オシメン, アロオシメンおよびそれが環化したリモネンやターピノレンなどであり, 顔料の酸点によってカルボニウム中間体を経由して生成したと思われる。一方, 含水酸化クロム, 黄色酸化鉄, 紺青およびコバルトブルーはリナロールの脱水物以外にアセトン, イソプレン, メタクリルアルデヒドおよびメチルビニルケトンなどの酸化分解物が生成した。リナロールを酸化分解する顔料は遷移元素を構成成分として含んでおり, ひまし油の酸化も促進することが分かった。
  • 中原 佳子, 田中 裕子, 江原 泰子, 中原 藤也
    1988 年 61 巻 9 号 p. 488-493
    発行日: 1988/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ケイ酸ナトリウム水溶液と有機溶媒とからなるW/O型エマルションと硫酸アンモニウム水溶液とから, 界面反応法を用いてシリカ多孔質・球形微粒子を調製し, その粒子の大きさ, 細孔の大きさおよび細孔量の制御を行うための条件を検討した。
    粒子径および細孔分布の制御条件を明らかにするために, ケイ酸ナトリウム水溶液濃度は4mol/l, 乳化剤はTween-80とSpan-60とを2対1に混合し, その濃度は21g/l, 硫酸アンモニウム濃度は1.5mol/lとして固定し, ケイ酸ナトリウムのSiO2/Na2O比およびエマルションのW/O比のみを変化させてシリカ粒子を調製し, その粒度分布, 低温窒素吸着による比表面積, 細孔分布および粒子形状などの粉体特性を求めた。
    その結果, 平均粒子径はエマルションのW/O比に依存して, 2.3~3.2μmの範囲で変化し, また比表面積および細孔量はSiO2/Na2O比の増加とともに減少することが明らかになった。したがって界面反応によって調製されたシリカ粒子に存在する細孔は生成時にNa2Oの離脱によって生じた空隙であると考えられる。
  • 財部 邦英
    1988 年 61 巻 9 号 p. 494-508
    発行日: 1988/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 吉田 豊彦
    1988 年 61 巻 9 号 p. 509-519
    発行日: 1988/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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