アルミニウム陽極酸化皮膜をMg
2+などの金属イオンを含む電解浴中で電解着色し, 皮膜の微細孔中にマグネシウムなどの酸化物 (水和物) を析出させて皮膜を白色に着色させることを試みた。
電解浴として硫酸マグネシウムの単独水溶液を用いた場合, 皮膜は白色に着色したが, 処理面積の増加にともなって浴のpHが低下し, 皮膜の白色度も低下した。そこで, 浴のpHを上昇させるために, テトラキス (炭酸) 二水酸化五マグネシウムおよび水酸化カルシウムを添加した浴や, pHを安定させるために, ホウ酸やエチレンジアミン四酢酸 (EDTA) あるいは硫酸アルミニウムを添加した浴について検討した。
その結果, pHを上昇させると白色度が再び増した。また, ホウ酸, EDTAおよび硫酸アルミニウムを添加することによって浴のpHが安定化することがわかった。なかでも, 硫酸マグネシウムに硫酸アルミニウムを添加した浴がもっとも安定で, かつ十分な白色度をもつ着色皮膜が得られた。
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