色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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62 巻, 8 号
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  • 二ノ井 武嗣, 吉原 正邦, 伊藤 征司郎, 藤井 政幸, 相田 哲夫, 前嶋 俊壽
    1989 年 62 巻 8 号 p. 459-465
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    酸化亜鉛と種々の光学活性アミノ酸との乾式摩砕処理により, 光学活性アミノ酸修飾酸化亜鉛粉体を合成した。アミノ酸は, 破砕面に生成した活性点にアンモニウム塩およびカルボン酸アニオンの形で結合していることが判明した。次に, これら粉体を用いて有機化学反応に対する有用性について検討した。まず, アミノ酸活性エステルとの反応をベンゼン中で行ったところ, 粉体はラセミ体アミノ酸活性エステルの一方のみを選択的に吸着することがわかった。また, この反応をメタノール中で行ったところ, 粉体は, 触媒能を有し, また, 立体選択的にメタノリシスを起こすことが判明した。次に, これら粉体を用いてα-フェネチルアルコールの光学分割を行ったところ, 光学活性なα-フェネチルアルコールが回収され, そのエナンチオマー間の反応速度の比KS/KRは最高で2.63となることが判明した。
  • 高橋 一暢, 生田 英樹
    1989 年 62 巻 8 号 p. 466-473
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    自己研磨型船底防汚塗料のトリブチルスズ (TBT) 溶出速度の測定におけるASTM/EPA法とバブリング法との違いについて比較検討した。
    船底防汚塗料を塗装したポリカーボネート製円筒 (塗付面積 : 200cm2) およびFRP試験板 (塗付面積 : 140cm2) を, 人工海水が入ったエージング水槽 (60l, 水温 : 21~26℃) に浸せきして, 一定期間ごとに取り出し塗膜表面からのTBT溶出速度 (L. R.) を測定した。ASTM/EPA法は, 人工海水1,500mlが入ったポリカーボネート製容器内で円筒を60±10rpmで一定時間回転して行った。バブリング法は人工海水1,000mlが入ったビーカー内 (空気吹き込み量 : 約200ml/min) にFRP試験板を一定時間浸せきして, 溶出したTBTを定量することで求めた。
    その結果, 自己研磨型船底防汚塗料の塗膜表面から溶出するTBT溶出速度は, ASTM/EPA法がバブリング法より1.3~1.5倍高いことが明らかとなった。また, TBTの初期溶出速度は15~36μg/cm2/dayと高い値を示したが, 定常状態におけるTBT溶出速度は1~3μg/cm2/dayとなることがわかった。
  • 長倉 稔
    1989 年 62 巻 8 号 p. 474-486
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 西山 聖二, 熊野 可丸
    1989 年 62 巻 8 号 p. 487-496
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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