色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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63 巻, 12 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 印刷インキのセット・乾燥に伴う物性変化
    渡辺 鋼市郎
    1990 年 63 巻 12 号 p. 717-727
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
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  • 角田 光雄
    1990 年 63 巻 12 号 p. 728-733
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 高橋 勇蔵
    1990 年 63 巻 12 号 p. 734-743
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
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  • アンモニアプラズマ処理キナクリドンレッドを用いた顔料の最適親水性度の評価
    小林 敏勝, 景山 洋行, 池田 承治
    1990 年 63 巻 12 号 p. 744-749
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    キナクリドンレッド顔料の表面親水性度をアンモニアプラズマ処理により変化させ, 疎水性度 (濁度滴定法によるSP値) が異なる3種の水溶性アクリル樹脂水溶液中での分散性を検討した。
    アンモニアプラズマ処理時間の増加にともない, 顔料表面の親水性度 (顔料単位表面積あたりの水に対する湿潤熱) は増加した。
    水に対する湿潤熱の増加にともない顔料分散ペーストの光沢は増加し, 湿潤熱が0.25J/m2付近で最大値を示したのち, 減少した。また, 降伏値は湿潤熱の増加にともなって減少し, 0.25J/m2付近で最小値をとったのち, 増加した。
    水溶性アクリル樹脂を変えた場合にも, SP値が10.5~12.5の範囲内で上記の傾向に変化はなく, また, 光沢の最大値と降伏値の最小値を示す顔料表面の親水性度も0.25J/m2付近であったが, 樹脂が疎水性であるほど (SP値が低いほど), 同じ親水性度の顔料に対しては高い光沢と低い降伏値が得られた。
    前回の報告で, 本分散系では分散安定化は樹脂の疎水性相互作用に基づく顔料への吸着によっており, この分散安定化と樹脂水溶液に対するぬれを適度に両立する顔料表面の最適親水性度が存在すると考えたが, 今回の結果でこのことをより定量的に確認することができた。
  • 岡崎 進, 篠田 潔
    1990 年 63 巻 12 号 p. 750-756
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
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    酸化チタンの表面改質を目的として, 微粉末状の酸化チタンを, 常圧気相流通方式により種種のクロロフルオロメタンまたはフルオロメタンで処理した。その結果, 250℃以上, とくに350℃以上で処理した場合には酸化チタン表面が活発に反応し, CCl3Fによる場合にはわずかながら塩素も導入されるが他の反応剤による場合にはもっぱらフッ素が導入された。また, 酸化チタンの前処理温度が比較的低い (600℃) 場合には表面酸量が増加するが, 高い (900℃) 場合にはかえって減少した。
    さらに水およびheヘキサンなどの気相吸着を行った結果, これらの反応処理により酸化チタン表面の疎水疎油性が高められることがわかった。また, ギ酸水溶液の光分解実験により, このような表面フッ素化が酸化チタンの光安定性の向上に有効であることを確かめた。
  • 塗膜のガラス軽移温度の決定について
    Werner FUNKE, 山辺 秀敏
    1990 年 63 巻 12 号 p. 757-763
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/11/20
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    防食塗装において湿潤密着性はもっとも重要な塗膜特性であることが知られている。塗膜のガラス転移温度 (Tg) はこの湿潤密着性を決定する要因の一つである。多くの塗膜は吸水によりそのTgを低下させる。本報では塗膜のTgが吸水によりどのように低下するか調べた。この目的のためコーティング・ストレスメーターを作製し, 乾燥下, 湿潤下におけるTgを4種類の塗装系について測定し, 比較した。その結果エポキシ・ポリアミン塗膜においてTgはFoxの式から予測されるよりさらに大幅な低下を示した。この理由として, エポキシ・ポリアミン塗膜中に形成される分子間・分子内水素結合の水分子による切断が考えられ, これに対し「クランクシャフト・モデル」による説明を試みた。
    塗膜と鋼板表面の界面に形成される結合が, 塗膜を透過してくる水に対して安定で, 界面に水の蓄蔵が起きない場合は湿潤密着性は良好であることが予測される。表面処理を施した燐片状酸化鉄粒子を分散した塗膜のTg上昇をコーティング・ストレスメーターにより精度良く測定できた。酸化鉄粒子表面は鋼板表面と類似した性質を有することから, 界面の安定化による防食性の向上について検討する際, 本測定法は有用であることが確認された
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