液中乾燥法によって, 水溶液を芯物質とした含水マイクロカプセルを生成した。
壁材ポリマーと芯物質の水溶液との界面に磁性粉 (SrO・6Fe
2O
3) を付着させるために, 親油性の度合いを種々変化させた磁性粉を1次乳化時に添加した。
マイクロカプセル調製時に, 油相中の壁材ポリマー濃度, 1次乳化時の分散相体積分率, 2次撹梓速度, 磁性粉添加量, 磁性粉の接触角および磁性粉の添加法のような操作条件が, 段階的に変えられた。
このような操作条件が, 平均粒径, 収率, 壁膜厚さ, 磁性粉含有率および透過係数のようなマイクロカプセルの諸特性におよぼす影響を検討した。
1次乳化時に水相に磁性粉を添加することにより, 透過係数が著しく低下することが明らかにされた。
さらに, マイクロヵプセルの断面の電子顕微鏡観察により, 1次乳化時に芯物質水溶液に磁性粉を添加することにより, 壁膜内側に磁性粉による付着層が形成されることを確認した。
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