色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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65 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 江角 邦男
    1992 年 65 巻 3 号 p. 135-141
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • Kunio ESUMI, Miho YOKOKAWA
    1992 年 65 巻 3 号 p. 142-148
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    The addition of poly (styrene sulfonate) (PSS) to flocculated sodium dodecyl sulfate (SDS) adsorbed alumina enabled the alumina to redisperse due to the adsorption of PSS on the alumina, where the replacement of SDS by PSS occurred to some extent. The dispersion behavior of such a system was well correlated with the change of zeta potential of alumina. The fluorescence spectra of pyrene and pyrene-3-carboxaldehyde indicated that the micropolarity at inner region in the SDS-PSS adsorbed layer was lower than that in the PSS-adsorbed layer, while that at the external region for both the layers it was almost the same. The ESR spectra of 2, 2, 6, 6-tetramethylpiperidinyl-1-oxy suggested that the microviscosity in the SDS-PSS-adsorbed layer was greater than that in the PSS-adsorbed layer.
  • 冨永 宏, 伊藤 征司郎, 吉原 正邦, 塩川 二朗
    1992 年 65 巻 3 号 p. 149-154
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    湿式法による銅微粒子の合成を目的として, ビス (アセチルアセトナト) 銅 (II)を有機溶媒中で水素化ホウ素ナトリウム, 水素化リチウムおよび無水ヒドラジンを用いて還元した。溶媒としてはテトラヒドロフラン, アニソールおよびジフェニルエーテルを用いた。
    ジフェニルエーテル中, 水素化ホウ素ナトリウムを銅錯体に対してモル比で7.5倍量添加して, 窒素雰囲気下で1時間加熱還流することによって目的とする銅微粒子を合成することができた。このものの純度は約93%であり, その粒径は10~20nmであった。
  • 石森 元和, 浅田 匡彦, 保坂 正喜
    1992 年 65 巻 3 号 p. 155-160
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    各種の官能基を導入した銅フタロシアニン誘導体で表面処理した銅フタロシアニン顔料について, (1) 水系でのζ。電位, (2) メチルイソブチルヶトン中での酸塩基量, (3) n-ヘプタン中での有機酸塩基吸着熱を測定するとともに, これらの諸特性とアクリル樹脂中での分散性との関係について検討した。分散性の尺度としては, 分散体のTI値 (6rpmでの粘度/60rpmでの粘度) を選んだ。
    等電点, 酸塩基量, 酸塩基吸着熱の変化の傾向は, 大略, 誘導体の官能基の構造から予想される傾向と一致した。
    顔料の等電点を酸塩基の分類指標とした場合, 分散結果は, 「酸性 (塩基性) 顔料は塩基性 (酸性) 樹脂中で分散がよい」という, P.Sörensenの酸塩基概念にあてはまることが示唆された。また, 顔料に対する酢酸およびトリエチルアミンの吸着熱が, それぞれ酸性樹脂中, 塩基性樹脂中での分散性と相関性のあることがわかった。顔料の塩基量と酸性樹脂中での分散性との間にも相関性が認められた。
  • Hiroyuki IDOGAWA, Kunio ESUMI
    1992 年 65 巻 3 号 p. 161-169
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    Dispersion of TiO2 particles in methylcyclohexane was investigated through adsorption of polymers with various functional groups. The amount of adsorbed polymer was dependent on the kind of functional groups : The large amounts of adsorbed polymer perfectly covered the polar particle surfaces to form a thick adsorbed layer. The dispersions which had large amounts of adsorbed polymer were found to be more stable from the measurements of the rheological properties, the gloss, and the sedimentation rate.
    It was confirmed that the adsorbed polymer layer played an important role to enhance dispersion stability and the polymer functional groups provided a significant effect.
  • 福井 寛, 須原 常夫, 小川 隆, 山口 道広
    1992 年 65 巻 3 号 p. 170-175
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    マグネタイトにCVDで1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサン (H4) を吸着・重合させた。その結果, マグネタイトは膜厚1.4nmのポリメチルシロキサン (PMS) で被覆され, 疎水性となった。このPMS-マグネタイトを1,000℃以内の温度で焼成し, 色の変化を検討したところ, マグネタイトは200℃付近で茶色に変化し, さらに500℃付近で赤褐色に変化するが, PMS-マグネタイトではこのいずれの色変化も高温側にシフトした。
    この変化をX線回折および差動熱量天秤で検討したところ, 200℃付近の変化は重量増加を伴う発熱が観察さ、れたことから, マグネタイトからマグヘマイトヘの変化であった。また, X線回折結果より500℃付近の変化はマグヘマイトからヘマタイトヘの結晶転移であることが明らかとなった。
    マグネタイトの酸化およびマグヘマイトの結晶転移はいずれもPMS膜によって抑制されており, 一般に結晶本来の変化と思われている結晶転移についても表面が重要な役割を果たしていることが示唆された。
  • 二宮 利男, 野村 恵章, 谷口 一雄
    1992 年 65 巻 3 号 p. 176-181
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    全反射蛍光X線分析法がトナーおよび複写文字の成分分析に応用された。4種のトナーが分析された結果, トナーの主成分元素として, それぞれFe, Cu, Cr, Tiが検出され, 個々のトナーが容易に識別可能であった。Feを主成分元素として含有するトナー6種についても, 微量含有元素の含有比率からトナーの異同識別が可能であった。複写された1文字分がそのまま全反射蛍光X線分析装置にかけられた結果, トナー成分を構成する微量元素も検出され, ピリオド1個からでもトナーの主成分元素が検出され, さらに複写された用紙の白紙部分にもわずかながらトナー成分が付着しているのが認められた。また, 複写器内から回収されたトナーが分析された結果, 未使用トナーには含まれていない成分であるSeが検出され, このSeは, 摩耗した感光ドラム材料に由来すると考えられた。
  • 武藤 泰志, 三村 升平, 桜井 冨士夫
    1992 年 65 巻 3 号 p. 182-185
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    シード乳化重合法により作製したアクリルースチレン系コア/シェル粒子を用いた熱による画像形成法を開発した。
    コア/シェル粒子のシェル層の量, ガラス転移温度, 分子量というパラメータを変化させたコア/シェル粒子を用いて印字層を形成し, 印字層の下地の隠蔽性 (白色度), 印字後の画像形成性 (黒色度) より最適パラメータを検討した。
    シェル層の量が少ないほど白色度が向上したが印字後の黒色度は低下した。シェル層のガラス転移点が高いほど白色度は向上したが印字後の黒色度は低下した。シェル層の分子量を変化させても白色度, 印字後の黒色度については大きな変化がたかった。
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