種々の過酸化ペルフルオロアルカノイル (C
nF
2n+1(CO)OO(CO)C
nF
2n+1;
n=6,7) を用いてフルオロアルキル化率 (
n=6の場合, Rf ratio=2, 3, 7, 16, 30, 60%;
n=7の場合, Rf ratio=67%) の異なるフルオロアルキル化ポリスチレン (PSt-C
nF
2n+1;%=6, 7) を合成し, その表面物性を接触角法ならびにX線光電子分光法 (XPS) により検討した。臨界表面張力 (γ
c) はフルオロアルキル化率の増加に伴い減少し, あるRf ratioから一定となった (
n=6の場合, 16%以上) 。また, γ
cはフルオロアルキル鎖長の増加に伴い低下し, 鎖長
n=6付近からほぼ一定となった。また, XPS分析を行ったところ, 表面に存在するフッ素原子濃度は, フルオロアルキル化率の増加に伴い増加し, 同じ, Rf ratioから一定となった (
n=6の場合, 16%以上) 。また, 表面に存在するフッ素原子濃度は鎖長の増加に伴い増加し, 鎖長
n=6付近からほぼ一定となった。
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