色材協会誌
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71 巻, 7 号
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  • 中前 勝彦, 西野 孝, 吉谷 博司, 和田 雅浩, 平岡 孝朗, 加藤 健司
    1998 年 71 巻 7 号 p. 413-419
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    リビングアニオン重合法により, 片末端にアミノ基を導入した分子量分布の狭いポリスチレン (PS-N (CH3) 2) を合成し, この高分子のγ-Fe2O3粒子表面に対する吸着挙動と粒子の分散性に関して検討を行った。
    高分子の末端に導入したアミノ基はγ-Fe2O3粒子表面に対してアンカーとしての役割を果たした。表面圧-面積曲線から求まる極限占有面積ならびに飽和吸着量に基づき算出した単位面積当たりの吸着分子数の比較から, 低分子量のPS-N (CH3) 2ではγ-Fe2O3粒子表面上に比較的密に吸着するのに対し, 分子量が高くなると広がりを持って吸着することを見出した。また, 磁性塗膜を作製し, γ-Fe2O3粒子の分散性を評価した結果, 粒子の分散性は低分子量のPS-N (CH3) 2を吸着させた場合が優れていたが, 分子量が高くなると低下した。したがって, 分子量が高くγ-Fe2O3粒子表面に広がりを持って吸着する高分子に比較して, 密に吸着する低分子量のPS-N (CH3) 2が分散剤としてより効果的であることが明らかとなった。
  • 川村 力, 坪内 健治郎
    1998 年 71 巻 7 号 p. 420-425
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アルコリシス, アシドリシスを解析する目的で, 1, 4-シクロヘキサンジカルボン酸 (CHDA), 1, 5-ペンタンジオール (PD) 組成ポリエステルの1, 4-シクロヘキサンジメタノール (CHDM) によるアルコリシス, イソフタル酸 (iPA) によるアシドリシス, さらに, 重縮合中のアルコリシス, アシドリシスを解析する目的でcHDA, PD組成ポリエステル存在下でのiPAとcHDMとの重縮合, iPA, cHDM組成ポリエステル存在下でのCHDAとPDとの重縮合の解析をNMRで行った。本研究条件 (無触媒, 反応温度230℃以下) ではa) アルコリシスは反応温度140℃より徐々に進行する。b) アシドリシスはほとんどど進行しない。c) ポリエステル存在下での重縮合で生成したポリエステルのモノマー連鎖はランダムに近い。これは, 結果a), b) および先報8) よりエステル結合のアルコリシス, 加水分解によりランダム化が進行したと推定する。
  • 中山 雍晴
    1998 年 71 巻 7 号 p. 426-433
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    浸透架橋は次のように進行する。1) 塗装・脱溶媒して熱可塑性塗膜を得る。2) 熱可塑性塗膜を架橋剤水溶液に浸漬する。3) 架橋剤が塗膜に浸透して架橋する。4) 塗膜を乾燥すれば直にハンドリング可能な塗膜になる。以上の全工程は低温 (20-600℃) ・短時間 (5-20分) で完了する。この方法で速度を律速するのは架橋剤の浸透速度と反応速度である。この架橋剤水溶液には, 塗膜を膨潤して架橋剤の浸透を助ける膨潤溶剤と, 反応速度を速める酸触媒が入っている。本報告では, これら補助剤がどのように働き, どのように失われていくかを検討した結果次のことがわかった。1) 連続操作中に失われるのは主に膨潤溶剤である。2) 溶剤量が少なく膨潤率が低い場合にも, 浸漬温度を高めることで架橋時間を短くすることができる。3) 膨潤率の低い状態で架橋した塗膜は優れた耐食性を示す。
  • 黒柳 能光
    1998 年 71 巻 7 号 p. 434-439
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 工藤 昭彦
    1998 年 71 巻 7 号 p. 440-448
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 河合 武司
    1998 年 71 巻 7 号 p. 449-457
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 本間 清史, 日向 哲夫, 福島 功太郎
    1998 年 71 巻 7 号 p. 458-464
    発行日: 1998/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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