二色性スクアリリウム色素を導入した新規な高分子液晶を合成するために, はじめに, スクアリリウム色素の二色性特性について検討し, ベンゾチアゾール系非対称型スクアリリウム色素に良好な二色性特性を見いだした。
良好な二色性を示しかつ重合性基を有するスクアリリウ色素として, はじめに
N-ヒドロキシル基を有するベンゾチアゾール系非対称型スクアリリウム色素を合成し, さらにアクリロイル基を有する安息香酸誘導体とヨウ化2-クロロ-1-メチルピリジニウム, DMAP存在下, ベンゼン中, 65℃, 12時間反応させて, アクリル酸エステル部位を有するベンゾチアゾール系非対称型スクアリリウム色素3を収率17%-22%で得た。
このようなスクアリリウム色素を含むアクリル酸エステルモノマー3とメソゲンモノマーである (6-アクリロイルオキシヘキシロキシ) 安息香酸 (4-シアノ) フェニルと70℃, 24時間ラジカル共重合させて1.0%または0.75%のスクアリリウム色素を含む新規な高分子液晶を得た。
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