色材協会誌

リボフラビンをドープしたシリカゲル中における光電子移動による銅ナノ微粒子の生成

野口真人, 福田成美, 藤村和憲, 石塚浩二, 内田佳邦, 松井和則

2003 年 76 巻 12 号 p. 459-462
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.459

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Cu²⁺, エチレンジアミン四酢酸 (EDTA) およびリボフラビンをドープしたゲルをゾルーゲル法により作製し, 光照射により銅微粒子の生成を試みた。シリカゲル中のリボフラビンの蛍光強度は光照射で減少し, 新たにルミクロムの蛍光が観測された。Cu²⁺, EDTAおよびリボフラビンをドープしたゲルを光照射すると, 575nmに新たな吸収ピークがあらわれた。これは数ナノサイズの銅微粒子のプラズモン吸収と一致しており, 銅ナノ微粒子の生成を示している。この銅微粒子の吸収は, 大気に放置しておくと消失したことから, この微粒子は酸化されやすいものと考えられる。またEDTAを過剰に加えないと銅微粒子は生成しない。以上のことなどからリボフラビンの光電子移動で銅微粒子は生成し, そのリボフラビンはEDTAから電子を受け取って再生していると結論される。

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UV照射による金-ポリプロピレンイミンデンドリマーナノコンポジットの調製

江角邦男, 瀬戸悠輔, 吉村倫一

2003 年 76 巻 12 号 p. 463-468
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.463

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表面アミノ基を有するポリプロピレンイミンデンドリマー (PPI) (世代2, 3または4) の存在下, UV照射により金ナノ粒子を調製した。紫外可視吸収スペクトル, 動的光散乱法ならびに透過型電子顕微鏡を用いて金-PPIナノコンポジットの生成ならびに構造をしらべた。金イオンの還元はUV照射時間の増加にともない進み, また得られた金ナノ粒子の平均粒子径はデンドリマーの濃度が増えると増加した。金-PPIナノコンポジットの構造はPPI分子が金ナノ粒子に吸着することにより形成されることが示唆された。さらに, 金-PPIナノコンポジットによる4-ニトロフェノールの還元反応における反応定数はPPIデンドリマーの世代ならびに濃度に関係なくほぼ同じであることがわかった。

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金ナノ粒子濃厚ペーストの調製と塗料用色材としての応用

加茂比呂毅, 石橋秀夫, 小林敏勝

2003 年 76 巻 12 号 p. 469-475
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.469

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濃厚な金ナノ粒子ペーストの新規な調製方法を開発した。特定の櫛型ブロック共重合体を保護剤として用いて, 金粒子問の凝集を抑制した。また, 特定のアミンを用いることにより, 工業的に制御しやすい速度でAu³⁺イオンを還元できることを見いだした。ペースト中の最高金属濃度は20%であり, さらに10%の保護ポリマーを含有している。粒子径が数10nmの金ナノ粒子はプラズモン光吸収により赤色を呈することが知られている。本研究ではこれを塗料用色材として用いた場合, 美しい外観と高度な耐候性を併せ持つことを見いだした。

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マイカ基板上へのシリカナノチューブの配向成長

酒井秀樹, 田窪亮子, 大久保貴広, 山口有朋, 柿原敏明, 阿部正彦

2003 年 76 巻 12 号 p. 476-479
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.476

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ケイ素アルコキシド (シリコンテトラエトキシド, TEOS) の加水分解・重縮合反応を強酸性の界面活性剤水溶液中で行うことにより, マイカ基板上にシリカナノチューブを高密度で配向成長させることに成功した。カチオン界面活性剤であるCTAB (セチルトリメチルアンモニウムプロミド) 水溶液にマイカ基板を浸漬した後, 353Kに昇温してTEOSの加水分解・重縮合反応を進行させた。反応後のマイカ基板を原子問力顕微鏡 (AFM) により観察したところ, 塩酸酸性下でのみシリカ薄膜の形成が認められた。得られた膜の高分解能AFM観察, 透過型電子顕微鏡 (TEM) 観察, X線回折測定により、このシリカ薄膜は内径2-3nm, 外径6-10nmのシリカナノチューブがマイカ基板上に配向成長した構造をとっていることがわかった。

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異方性貴金属ナノ粒子の調製と光学特性

鳥越幹二郎

2003 年 76 巻 12 号 p. 480-487
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.480

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ナノ微粒子を用いた機能構築微粒子の設計

小石眞純

2003 年 76 巻 12 号 p. 488-494
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.488

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表面間力測定による分子吸着層のナノ構造評価

酒井健一, 佐田山彩紀, 吉村倫一, 江角邦男

2003 年 76 巻 12 号 p. 495-502
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.495

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機能性ナノコーティング技術

福井寛

2003 年 76 巻 12 号 p. 503-510
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.503

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二光子励起用色材の分子設計と応用

渡辺敏行

2003 年 76 巻 12 号 p. 511-518
発行日: 2003/12/20
公開日: 2012/11/20

DOIhttps://doi.org/10.4011/shikizai1937.76.511

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