低温プラズマ法および湿式法で調製した可視光応答性を示す酸化チタン光触媒 (PST-01およびSNH-Hy
cal) の可視光活性評価を, 光の3原色にもとつく青色と緑色の発光ダイオード (BLED, GLED) を光源に用いて行った。さらに, これら可視光活性の耐久性を, 屋外暴露法と分解負荷法の二つの方法で評価した。その結果, BLEDとGLEDを光源に用いることにより, 可視光応答型の光触媒活性の波長依存性を簡便に求められることがわかった。屋外暴露法による耐久性評価実験では暴露実験を繰り返すにつれて可視光活性は低下した。この低下は, 大気中の窒素酸化物が光触媒表面で硝酸イオンに酸化され, 吸着しているのが原因であった。キセノンランプを用いる分解負荷法ではPST-01, SNH-Hy
calともに実験回数の増加とともに光触媒活性は増大した。この分解負荷実験による光触媒活性の変動について紫外光活性と可視光活性に区別してしらべたところ, PST-01では紫外活性は増大を, 可視光活性は低下を示した。一方, SNH-Hy
calは紫外光活性, 可視光活性ともに増大を示した。
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