色材協会誌
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77 巻, 7 号
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  • 齋藤 夏風, 田口 佳成, 田中 眞人
    2004 年 77 巻 7 号 p. 303-308
    発行日: 2004/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ソープフリー重合を利用し, 無機微粒子の表面をポリマーで被覆, カプセル化することを試みた。ここで検討された無機微粒子はTiO2およびFe2O3であり, またモノマーにメタクリル酸メチルとスチレンを使用した。
    実験では, 無機微粒子の凝集防止とカプセル化の向上を目的に重合反応前および重合途中に非イオン性界面活性剤 (Emulgen106) とイオン性界面活性剤 (ドデシル硫酸ナトリウム) を添加し, カプセル化におよぼす影響を検討した。カプセル化プロセスにおけるカプセル化状態は, 無機微粒子のゼータ電位と粒径を連続的に測定することにより評価した。
    無機微粒子とモノマーとの組合わせにより分散安定性やカプセル化がいちじるしく異なることが明らかになった。また, アニオン性界面活性剤の段階的添加により, とくにメタクリル酸メチルによるTiO2およびFe2O3のカプセル化の場合, 分散安定性とカプセル化が向上することが明らかになった。さらに本手法を用いた一部の条件において, 無機微粒子が一次粒子の状態で良好にカプセル化が行われることがわかった。
  • 依田 恵子, 柴田 雅史, 鈴木 敏幸
    2004 年 77 巻 7 号 p. 309-313
    発行日: 2004/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    液晶乳化法により調製した多相エマルションの状態と油剤を安定化する機構について解析をおこなった。
    2-ヘキシルデシルリン酸アルギニン塩 (R6R10MP-Arg) とグリセリン水溶液を混合して調製したラメラ液晶は, スクワラン, ジメチルポリシロキサン, パーフルオロポリエーテルなど多様な原子で構成された油剤をかくはん下で添加することで安定な液晶相中油相型 (O/LC) エマルションを形成した。
    液晶中でのR6R10MP-Argの状態ならびにグリセリンの機能を解明する目的で蛍光分析法およびESR測定によって解析をおこなったところ以下のような結果が得られた。 (1) グリセリンはR6R10MP-Argの親水部に作用して二分子膜を強固にすることにより, 液晶の油剤保持力を向上させる。 (2) O/LCエマルション中では液晶と油剤はほとんど相互作用せず, 独立した相として存在する。このため, 液晶乳化法では性質の異なる多様な油剤を乳化できる。
    この液晶乳化法は互いに混じりあわない複数の油剤を同時に乳化することができるので, 化粧品への応用が可能である。
  • 大畑 正敏
    2004 年 77 巻 7 号 p. 314-320
    発行日: 2004/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 金属錯体の外部刺激による可逆的な色変化-その1
    福田 豊, 宮本 恵子
    2004 年 77 巻 7 号 p. 321-327
    発行日: 2004/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 大島 広行
    2004 年 77 巻 7 号 p. 328-332
    発行日: 2004/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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