近紫外LED用の緑発光蛍光体としてLiTbW
2O
8を調製し, その発光特性を検討した。また, 発光強度を改善するなや, アルカリ金属イオンおよびMo
6+イオンの置換を試みた。LiTbW
2O
8はTb
3+イオンの4f-4f遷移によってシャープな励起・発光スペクトルを示した。また, Li
+イオンサイトにアルカリ金属イオンを置換するように調製した結果, Na
+イオン40 mol%, K
+イオン6mol%置換した生成物で発光強度の向上がみられた。これはアルカリ金属イオンを置換することによって300~450nmの拡散反射率が変化することに起因している。一方, W
6+イオンサイトをMo
6+イオンに置換することによって発光強度蛙著しく低下した。これはMo
6+イオンの置換量の増加によって共有結合性が増大し, Tb
3+イオンの5d準位が低いエネルギー位置にシフトするためであると考えた。このことから, LiTbW
2O
8では5d準位を利用したTb
3+イオンへの増感効果は期待できないと考えた。
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