色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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82 巻, 7 号
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研究論文
  • 水上 雅史, 栗原 和枝, 鈴木 伸, 松平 政臣, 山辺 秀敏, 安東 勲雄
    2009 年 82 巻 7 号 p. 279-283
    発行日: 2009/07/20
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    異種材料の接合・接着特性を制御している要因を明らかにすることは,複合材料の高性能化,高機能化にむけて,具体的な設計指針を与えることにつながると期待される。本研究では表面間に働く力の距離依存性の測定に優れた表面力装置と光学顕微鏡を組み合わせて,接着力と接着面の光学顕微鏡同時観察を可能とするシステムを作製し,電子機器の基板・配線材料として広く用いられているNi/Cr金属とポリイミドフィルム間の接着力と接着面の同時観察を行った。雲母基板上にスパッタリングにより成膜したNi/Crを石英ディスクに貼り付け,雲母を剥離することで平滑で清浄なNi/Cr表面を調製した。Ni/Crとポリイミド表面間の反射により生じるニュートンリングの観察により,接着力の測定,および接着面の形態や接着面積の評価が可能であることが示された。本手法は金属,高分子によらず適用可能であり,さまざまな複合材料の接着特性の評価に有効である。
  • 本田 大介, 小林 加永子, 数本 優, 前川 昌輝, 張 暁峰, 緒方 嘉貴, 榎村 眞一, 酒井 秀樹, 阿部 正彦
    2009 年 82 巻 7 号 p. 284-289
    発行日: 2009/07/20
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    強制薄膜式リアクターを用いて粒子径が数~10 nmの銅フタロシアニンナノ粒子を作製した。手法は,銅フタロシアニンを濃硫酸に溶解し,純水に希釈することで銅フタロシアニンを析出させるアシッドペースティング法を用いた。得られた銅フタロシアニンナノ粒子は,従来の報告のとおりアシッドペースティング法にて得られるα型の結晶型であったが,紫外-可視領域における光学特性として,従来の銅フタロシアニンには認められない透過,吸収特性をもつことを見いだした。
解説
総説
ナノテクノロジー講座(第IV講)
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