新しいタイプのフルオロアルキル基含有ビニルトリメトキシシランオリゴマー-イオン液体シリカナノコンポジットをリン系イオン液体:トリ-
n-ブチル-[(3-トリメトキシシリル)プロピル]ホスホニウムクロリド存在下,対応するオリゴマーのアルカリ性条件下におけるゾル-ゲル反応により調製した。このようにして得られたこれら含フッ素ナノコンポジットはガラスの表面改質へ応用され,改質されたガラス表面はナノコンポジット中のフルオロアルキル基に起因した高い撥油性を示すことができた。興味深いことに,この改質されたガラス表面は,その環境が空気雰囲気から水雰囲気下に変化するにつれ,ナノコンポジット中のフルオロアルキル基とイオン液体セグメント間におけるFLIP-FLOP運動により,親水性を示すカチオン性イオン液体セグメントに起因した超親水性を示すことがわかった。
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