色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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87 巻, 5 号
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解説
解説
  • 吉村 倫一
    2014 年 87 巻 5 号 p. 158-164
    発行日: 2014/05/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    近年,著者らは,高性能化および高機能化を目指して,分子内にアルキル鎖を含む両親媒性デンドリマーに着目して研究を行ってきた。本稿では,ポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマーに複数の四級アンモニウム塩カチオン界面活性剤を結合させた構造の星型カチオン両親媒性デンドリマー,PAMAMデンドリマーに一つのカチオン界面活性剤を結合させた構造のTadpole型カチオン両親媒性デンドリマー,PAMAMデンドリマーに1本のアルキル鎖を導入した構造のTadpole型両親媒性デンドリマーの合成,臨界ミセル濃度や表面張力などの物性,水溶液中で形成する会合体について紹介する。
解説
最新接着講座(第2講)
最新接着講座(第3講)
  • 宮入 裕夫
    2014 年 87 巻 5 号 p. 178-182
    発行日: 2014/05/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    プラスチック系複合材料(FRP)を構成する多くの強化材と成形加工技術の開発により,軽量用構造材料として多くのプラスチック系材料が実用化されている。軽量で耐食性に優れたFRP構造の用途の拡大は,まさにプラスチック系材料の接着技術によってもたらされているといっても過言ではない。
    FRPの発展により軽量材料も大きな変化が齎らされており,従来の接着接合技術も使用材料の変化にともないさまざまな接合方法が開発され,複雑な形状の接合も可能になっている。また,鉄鋼材料の接合では機械的接合が汎用されているが,鉄鋼材料を対象とするボルトやリベットによる接合では点接合である。しかし,FRPを対象とする接着接合では接着面を介した面接合であり,接合部の応力の平均化や応力の緩和性に優れた接合法である。
    ここではこのように両者の接合法の相違やFRPの発展にともなって変化してきた接着接合技術の現状などを踏まえ,接着技術と構造接着に関する接合技術の動向について検討を行ったものである。
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