本研究では,光応答性部位として知られるアゾベンゼンを導入した,新規置換アセチレンモノマーを合成し,Rh錯体触媒([Rh(nbd)B(C
6H
5)
4]
2)を用いて重合を行い,収率63.3%黒色粉末であった。生成ポリマーは,重量平均分子量(
Mw)1.5×10
4,分子量分布(
Mw/
Mn)1.3であり,トルエンやクロロホルム,THFなどの有機溶媒に可溶であった。得られたポリマーの光異性化挙動について検討したところ,紫外光照射前後のUV-visスペクトルより可逆的なトランス体からシス体への異性化を確認した。また,TG測定の結果,ポリマーの熱重量損失開始温度は,228℃と良好な熱安定性を示した。
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