色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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最新号
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総説
  • 福井 寛
    2019 年 92 巻 11 号 p. 311-318
    発行日: 2019/11/20
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル 認証あり

    化粧品には多くの種類の粉体が配合されている。たとえばメーキャップ化粧品に用いられる顔料は可視光の制御,紫外線防止化粧品に使われる紫外線散乱剤は紫外線の制御をおもに行う。それ以外にも粉体は体臭防止やスキンケアなどに使われている。これらの効果を向上させ,また複合効果をもたせるために粉体表面のデザインが行われている。さらに化粧品は乳化系に粉体を分散させることが多いが,表面を親水・疎水性にデザインすることで望みの相に分散させ,使用感や化粧持ちを向上させている。本報告では化粧品に用いられる粉体の表面処理方法の概要とともに表面デザインの具体例について報告する。

分散・インク講座(第6講)
  • 高橋 唯仁
    2019 年 92 巻 11 号 p. 319-323
    発行日: 2019/11/20
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル 認証あり

    サブミクロン領域の粉体微粒子は,近年さまざまな産業にその応用範囲を広げている。しかしながら,粒子径の減少にともない,粒子相互の付着性,凝集性が高くなるため,凝集による機能低下が起こる場合があり,微粒子固有の機能を効果的に発現させるには,その分散を制御することが一つの課題となっている。筆者らは,この課題に対して高速攪拌機を応用し,分散性の向上とそれによる微粒子分散系の機能低下の抑制および微粒子本来の機能発現を検討してきた。本報では,薄膜旋回型高速攪拌機を用いることによる,水系微粒子分散液における粒度分布のシャープ化,およびその応用について,光学特性を中心に最新の事例を紹介する。

分散・インク講座(第7講)
  • 鈴木 洋
    2019 年 92 巻 11 号 p. 324-328
    発行日: 2019/11/20
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル 認証あり

    微粒子分散系の制御を行うために,凝集体を形成する一次粒子の予測法について解説する。微粒子凝集速度と凝集体破壊速度のポピュレーションバランスをとり,計算負荷の小さな計算法で,凝集体の大きさを予測する。これを用いてサスペンジョン粘度を予測する方法を紹介する。さらに流動中の凝集体の分布を予測するモデルを開発し,微粒子分散系の流動全般に拡張する方法を述べる。これらを用いることで,適切な撹拌混合条件を設定することが可能となると考えられる。

分散・インク講座(第8講)
  • 市川 秀寿
    2019 年 92 巻 11 号 p. 329-335
    発行日: 2019/11/20
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル 認証あり

    ボールペンは,人々が生活するうえで非常に身近な製品である。しかも近年,店頭を見るとその売り場は昔に比べ大きく華やかになっている。これらボールペンは使用される用途に応じて特徴や機能をもち進化してきた。このようにさまざまな性能が備わることでユーザーの嗜好性を刺激した多くの製品が存在し,その使用に合ったボールペンを選択できるようになったのである。

    本総説では,この身近なボールペンの知り得なかった部分を紐解き,その種類や進化の経緯などを解説する。さらに,近年,ボールペンの中でもイノベーティブな進化を遂げた「滑らか油性ボールペン」を紹介し,周囲のボールペンに比べ革新的な性能につながった点について解説する。

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