2020年から2022年においてCOVID-19により世界経済が大きく悪化する中で、グローバルでのクレジット/信用格付け評価に与えた影響を検証し、その特徴を振り返ることは、今後の日本のクレジット分析においても有用であろう。S&Pグローバル・レーティングが集計したグローバルの5,000社以上の事業会社や金融機関、日本の事業会社約80社を対象に、それらの主要な財務指標や格付け・アウトルック変更のデータや資料を用いて、1. COVID-19発生前・後における、S&Pグロ-バル・レーティングのグローバルの企業の格付動向、2. S&Pの事業会社の格付け分析の枠組みとマクロ環境・ストレスの格付け評価上で重視した点の紹介、3. 日本での事業会社格付けへの影響に関して、実際のデータを検証しその考察を進めた。
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