植物環境工学
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22 巻, 3 号
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  • 于 文進, 荒井 健悟, 今井田 一夫, 加藤 克彦, 李 蓮花, 福井 博一
    2010 年 22 巻 3 号 p. 133-139
    発行日: 2010/09/01
    公開日: 2010/09/03
    ジャーナル フリー
    補光区, 遮光区および対照区の3実験区を設定してミニチュアローズRosa‘Fiesta Parade (POUlesta)’を秋, 春, 夏に栽培した. 秋栽培の補光区の草丈および生茎重は対照区を有意に上回った. 遮光区の葉面積, 葉数, 草丈, 生茎重は秋栽培において著しく抑制され, 対照区との間に有意な差が認められた. しかし, これらの遮光区と対照区との差は春栽培や夏栽培では小さくなった. 花蕾シュート数は夏栽培で最も多く, 春栽培, 秋栽培の順となり, いずれの栽培期間でも遮光区で有意に少なかった. 対照区における積算日射量, 積算昼間気温および積算夜間気温を説明変数として算出した葉面積, 生葉重, 生体重, 葉数および草丈の重回帰式は0.9以上の重相関係数を示し有意であった. 対照区で求めた重回帰式を用いて推定した補光区と遮光区の成育推定値と実測値との間には有意な正の相関が認められ, 各関係式の傾きは補光区で0.921~0.948,遮光区で0.930~1.013であった. したがって, 対照区で算出した重回帰式を用いて, 補光や遮光, 加温などの日射量や温度制御を行った場合の成育予測が可能であった.
  • 松本 拓也, 伊藤 博通, 白居 祐希, 白石 斉聖, 宇野 雄一
    2010 年 22 巻 3 号 p. 140-147
    発行日: 2010/09/01
    公開日: 2010/09/03
    ジャーナル フリー
    赤色光と青色光との光量子束密度比であるR/B比を0, 1, 5, 10, 20および∞(赤色光100%)の6試験区設け栽培実験を行った. 併せて室温を20℃, 22℃, 25℃の3区設定した. また22℃区においては栽培期間を1, 2, 3週間の3区設定した. 以上により栽培温度, 栽培期間により光質がレタス生体重, 乾物重および野菜中硝酸イオン濃度に与える影響を解析した.その結果乾物率が高ければ硝酸イオン濃度が低濃度となる相関関係が示されR/B比1, 5, 10が硝酸イオン濃度低減に最も適していることが明らかとなった. 室温については生体重増加量および硝酸イオン濃度で20℃区と22℃区との間に有意差はなかったが, 乾物率では20℃区の方が有意に大きくなった. このことからこの栽培システムでは20℃区が適していることが明らかになった.
  • 小池 安比古, 田岡 みどり
    2010 年 22 巻 3 号 p. 148-150
    発行日: 2010/09/01
    公開日: 2010/09/03
    ジャーナル フリー
    ゴデチア ‘ミス長崎’ の開花に及ぼす日長の影響を調べた. 8~12 時間日長の短日条件下では開花せず, 14 時間以上の長日条件で開花が促進される長日植物であることが明らかになった.
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