植物環境工学
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26 巻, 3 号
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特別寄稿
連載記事
論文
  • 仲 照史, 濱田 敏弘, 松本 由利子, 福本 靖彦, 印田 清秀, 後藤 丹十郎
    2014 年 26 巻 3 号 p. 145-153
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2014/09/01
    ジャーナル フリー
    小ギク切り花の開花程度を数値化する方法として,天頂方向から撮影した画像を用い,その緑色部と非緑色部のみかけの面積比を基準にした画像評価値(F/G値)について検討した.一斉収穫した2品種の小ギク切り花を目視区分しF/G値を測定した結果,F/G値は目視区分と強い正の相関(R2=0.875~0.940)を示した.同一標本を用いた経時変化を3品種で測定したところ,開花程度の進行に応じて,膜切れ期から満開期前までの広い範囲でF/Gは単調増加した.この時のF/G値の変化は,頭花ごとの開花ステージで重み付けした蕾数割合の変化と強く相関していた.さらに,F/G値が既知の切り花について11人の生産者に出荷可否の判断を求め,その判断はF/G値を独立変数とするロジットモデルによって近似できた.これらの知見を基に,重量式キク選別機にCCDカメラと暗室条件を外挿してF/G値を得たところ,誤認識率は6~13 %に留まり,選別機へのF/G値の応用可能性が示唆された.
  • 壇 和弘, 大和 陽一, 今田 成雄, 杉江 正美
    2014 年 26 巻 3 号 p. 154-159
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2014/09/01
    ジャーナル フリー
    ダイズ‘フクユタカ’種子に紫外線励起光を照射し,その後の遅延蛍光強度を,微弱発光計数装置を用いて計測した.1年間,無包装・室内保存した種子では,密封・冷蔵保存した種子に比べ,発芽率および出芽率は低下し,遅延蛍光の強度は高かった.気温30 ℃,相対湿度95 %以上で種子を保存する老化促進処理を行うと,処理期間が長くなるに従い,発芽率は低下し,遅延蛍光強度は高くなった.密封・冷蔵および無包装・室内保存した種子,ならびに老化促進処理を行った種子の発芽率と励起光照射1秒後の遅延蛍光強度との間には有意な負の相関関係が認められ,発芽率の低下に伴って遅延蛍光強度は上昇した.以上の結果から,紫外線励起光を照射した後の遅延蛍光を計測することで,ダイズ種子の老化程度を評価できると考えられた.
技術報告
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