植物環境工学
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28 巻 , 4 号
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連載記事
総説
  • 星 岳彦, 安場 健一郎, 黒崎 秀仁
    2016 年 28 巻 4 号 p. 163-171
    発行日: 2016/12/01
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    One powerful solution to improve the productivity of protected horticultural facilities is environmental control. Greenhouse equipment using information and communication technology (ICT) has been implemented in environmental control systems. From the 1960s to the 1970s, fundamental research and development of environmental control systems for greenhouses were actively conducted. Environmental control systems employing microprocessors and PCs began to be introduced in Japanese commercial greenhouses in the 1980s. However, by 2012, only 1.41 % of total Japanese greenhouse area employed such systems. To create a smart greenhouse that employed ICT, a ubiquitous environment control system (UECS) was developed for practical use in 2004. In a UECS, each environmental measurement and control device in the greenhouse (ventilation window motor, heating device, etc.) with an embedded microprocessor is called an autonomous decentralized unit (node). The nodes are connected with each other through the Ethernet (IEEE803.2), and they control environments in a coordinated manner. We reviewed the present situation and prospects of UECS.
論文
  • 坪田 将吾, 手島 司, 山本 聡史, 林 茂彦
    2016 年 28 巻 4 号 p. 172-181
    発行日: 2016/12/01
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    循環式移動栽培における生育中イチゴの果実径推定手法の開発を目指し,着果高さ,着色度および着果状態への適応を考慮した果実径推定アルゴリズムを考案し,精度を調べた結果,以下の知見が得られた.1)イチゴ果実の中心軸の傾きが,果実径推定に与える影響を調べた結果,傾きが25°以上になると下方から見た果実画像において果実径方向よりも果実長方向の長さが長くなり,果実径の推定誤差が大きくなることがわかった.2)果実径推定アルゴリズムの高さ補正精度を確認するために,撮影部から400~600 mmの高さに果実を配置した20果(平均果実径36.5 mm)の果実径を補正係数Kmを用いて推定した結果,RMSEは400 mmで1.8 mm,500 mmで1.6 mm,600 mmで1.6 mmであり,高さによらず良好に推定可能であった.3)「紅ほっぺ」が6~8株生育する長さ1 mの栽培ベッド12台を供試して果実径推定アルゴリズムにより果実径を推定した結果,検出した180果の実測値に対する推定値のRMSEは3.5 mm(RMSPE 11.7 %)であった.果実の外周に未着色部が残る23果の果実のうち20果を低着色果実と識別でき,低着色果実の実測値に対する推定値のRMSEは2.9 mm(RMSPE 6.6 %)であった.着果状態別のRMSEは,対象果実が単独で存在する場合2.2 mm(RMSPE 8.3 %),赤色果実の重なりがある場合3.7 mm(RMSPE 10.3 %),下方に未熟果実がある場合3.5 mm(RMSPE 11.5 %),赤色果実の重なりがあり,かつ,未熟果実が下方にある場合で4.9 mm(RMSPE 14.7 %)であった.同色果実の重なりや下方に未熟果実がある場合でも比較的良好な推定が可能であったが,着果状態が複雑で果実の検出が困難な場合,推定精度が低下した.
  • 浅井 雅美, 西畑 秀次, 前田 智雄
    2016 年 28 巻 4 号 p. 182-188
    発行日: 2016/12/01
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    積雪地帯の秋まきタマネギ栽培において,異なる栽培条件下での積雪前後の生育と糖およびフルクトオリゴ糖の蓄積について調査した.積雪前に比べ融雪後のタマネギの生育は進んでいた.積雪前と融雪後のタマネギ葉身・葉鞘に糖およびフルクトオリゴ糖が蓄積されていた.積雪前の葉身・葉鞘内の糖およびフルクトオリゴ糖含量は,播種・定植時期で異なったが,融雪後には播種・定植時期による影響は認められなかった.積雪前に比べ融雪後で糖およびフルクトオリゴ糖含量は低下していた.積雪前のフルクトオリゴ糖は重合度11まで認められたが,融雪後は重合度5までしか認められなかった.これらのことから越冬中の代謝と成長に糖およびフルクトオリゴ糖が消費されており,重合度の高いフルクトオリゴ糖から順次分解し,使用していると考えられた.また,積雪前のフルクトオリゴ糖を含めた総糖類含量は乾物率と正の相関,窒素含有率と負の相関が認められた.
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