植物環境工学
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30 巻 , 1 号
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総説・招待論文
論文
  • 有水 賢吾, 澁澤 栄, 岩崎 泰永
    2018 年 30 巻 1 号 p. 28-35
    発行日: 2018/03/01
    公開日: 2018/03/01
    ジャーナル フリー
    高EC水の養液土耕への利用のために灌水頻度,肥料濃度,塩類を変化させてコマツナを栽培し影響を把握した.葉数および地上部新鮮重に対し肥料濃度と塩類の交互作用,地下部乾物重について塩類と灌水頻度の交互作用を確認した.主効果の傾向として,肥料濃度について栽培期間初期に低肥料濃度区で草丈と地上部新鮮重が大きくなる傾向にあったのに対して,末期には高肥料濃度区で草丈,地上部新鮮重,地上部乾物重,地下部乾物重が大きくなる傾向があった.塩類について全期間を通して無添加区で草丈,葉枚数,地上部新鮮重,葉面積,地上部乾物重,地下部乾物重が大きくなる傾向にあった.灌水頻度については高頻度灌水区で草丈と地下部乾物重が大きくなる傾向にあった.栽培期間中の各試験区の土壌水分推移は高肥料濃度区では塩分添加によって平均体積含水率が増加し,低頻度灌水区では高肥料濃度区の方が平均含水率が高かった.全体を通して低頻度灌水区よりも高頻度灌水区の方が平均体積含水率は高く維持されており,根域を湿潤状態で維持できていると考えられ,節水に効果があると推察される.成長解析の結果,各期間のRGR, NAR, LARにおいて交互作用は確認できず,明確な傾向は見られなかった.RGRとNAR, LARの間にはそれ有意な相関が認められた.よってRGRの変化への寄与はNARの方が高いと考えられ,本研究における乾物生産速度の変化は主に光合成速度の変化によるものと推察された.
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