植物環境工学
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30 巻 , 4 号
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総説・招待論文
連載記事
論文
  • 浅井 雅美, 西畑 秀次, 前田 智雄, 村上 賢治
    2018 年 30 巻 4 号 p. 222-230
    発行日: 2018/12/01
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
    積雪地域の秋まきタマネギの耐雪性と積雪前の糖およびフルクタン含量の関係について検討した.播種日は同日で移植日を変えた栽培試験で,積雪前の生育と糖およびフルクタン含量に移植日の影響が認められた.移植日が早いと生育は大きいが,フルクタンはほとんど蓄積されず,糖の蓄積も少なくなった.慣行的な移植日では生育は小さいが,フルクタンは重合度9まで蓄積され,単糖,二糖を含めた糖類総含量も多くなっていた.重合度の高いフルクタンが蓄積され,糖類総含量が多い慣行的な移植日で生存率が高くなっていたことから,積雪前に蓄積された糖およびフルクタンは積雪下での代謝エネルギーとなり,含量が多いほど耐雪性が向上すると推察された.慣行的な移植日で融雪以降の生存率が低下せず高く維持されていたことから,糖およびフルクタンは生育維持にも使用されると考えられた.タマネギを15 ℃および5 ℃で生育させると,15 ℃で5 ℃より糖の蓄積が少なく,0.5 ℃の低温暗黒条件で9週後に枯死した.5 ℃で生育したものに枯死は認められなかったことから糖含量は低温暗黒条件下の生存と相関があった.0.5 ℃の暗黒条件下で糖からフルクタンへの変化が認められたことから,フルクタン蓄積は5 ℃で行われず,0.5 ℃下では暗黒でも合成されることが判明した.
  • 久松 奨, 馬場 富二夫, 西島 卓也, 浜部 直哉, 勝岡 弘幸, 稲葉 善太郎
    2018 年 30 巻 4 号 p. 231-236
    発行日: 2018/12/01
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
    ワサビの乾燥種子を供試して,GA3処理後の置床前の低温処理と置床後の温度条件が,ワサビ種子の発芽に及ぼす影響について検討した.その結果,ワサビの乾燥種子の発芽適温は,これまで報告されてきた温度よりも5 ℃低い10 ℃と予想された.また,置床前に5 ℃の湿潤条件下で15日間低温処理を行うことで,20 ℃における発芽率が高まることが示唆された.すなわち,播種前の低温処理は,これまで発芽させることが困難であった温度帯での発芽を可能とし,産地における計画的な育苗体系を構築できる可能性が高いと考えられた.
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