植物環境工学
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論文
  • 長菅 輝義, 梅崎 輝尚
    2019 年 31 巻 3 号 p. 152-160
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー

    ダイズ品種‘フクユタカ’と‘美里在来’の栄養成長能力を土壌水分応答の面から評価するため,栄養成長期に土壌水分条件を一時的に制御し,草丈と乾物重の変化を調査する実験を夏期と秋期に実施した.草丈は夏期と秋期で共に対照区が有意に長くなったが,秋期における対照区の乾燥区に対する伸びは小さかった.茎長の変化は草丈と類似し,両品種で土壌水分処理と処理の効果の時期間差が有意だった.茎長を構成する要素の内,‘フクユタカ’では,主茎節数で処理の効果,平均節間長で処理の効果の時期間差が有意だったが,‘美里在来’では主茎節数で時期,処理および処理の効果の時期間差が有意だった.全乾物重は,土壌水分処理および時期と処理の相互作用に有意な効果がみられ,夏期では対照区と乾燥区で大きく異なった.しかし,秋期では対照区が夏期の対照区よりも小さく,かつ秋期の乾燥区との差も小さかった.同様な傾向は葉面積でもみられた.相対葉面積成長速度では,処理の効果の時期間差は両品種ともに有意だった.また,処理および時期と処理の相互作用は‘美里在来’で有意だった.以上より,草丈および全乾物重の土壌水分応答における時期間差は両品種ともに類似したが,それらの構成要素にみられた効果は両品種で異なることが示唆された.

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