輸入家禽肉1903ロット, 6523検体についてサルモネラ検査を行い, 次の結果を得た.
1) 輸入家禽肉のサルモネラ汚染率は, 輸入国, 家禽の種類などにより異なるが, 平均10.3% (検体別), 24.2% (ロット別) であった.
2) 輸入国別にみると, ニュージーランド (44.4%), オランダ (28.5%), フランス (26.7%) のように汚染率の高いもの, デンマーク (3.8%) のように低いもの, アメリカ (10.7%), 中国 (9.3%) のように前2者の中間に位するものなど輸入国により汚染率はまちまちであった.
3) 分離菌の群別と菌型では, C
1群42.8%, B群29.0%, E群15.8%でそのうち10位までの菌型は,
S. infantis,
S. anatum,
S. typhimurium,
S. potsdam,
S. thompson,
S. heidelberg,
S. saint-paul,
S. kottbus,
S. enteritidis,
S. derby であった.
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