Vos や Poter らの方法を修正して, わが国で多量に使用されたカネクロールから, ポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF) の分離を行った. GC-MS分析の結果, カネクロールから2, 3, 4, 5, 6および7塩化ジベンゾフランを検出した. KC-300, KC-400, KC-500およびKC-600中の総PCDF濃度はそれぞれ, 9, 33, 4および4ppmであった. さらに, PCBが熱媒体として使用されている期間中にPCDFの生成した可能性を調べるため, KC-400をパイレックスガラスアンプルに入れ, ガスクロマトグラフ・オーブン中で加熱した. しかしながら, 300°, 15日間の加熱で, PCDFは生成しなかった.
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