食品衛生学雑誌
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19 巻 , 3 号
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  • 西村 秀雄
    1978 年 19 巻 3 号 p. 255-265
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 一言 広, 諸角 聖, 和宇慶 朝昭, 坂井 千三, 倉田 浩
    1978 年 19 巻 3 号 p. 266-272_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販乾燥食品27品目を対象として, それらの mycotoxin 自然汚染の危険性をは握する目的で各食品に4種の mycotoxin 産生菌を接種し, カビの発育と毒素産生の有無を検討した. その結果, 乾燥芋およびサラミソーセージは市販のままの状態においても aflatoxin, ochratoxin A および sterigmatocystin により, 干し柿は sterigmatocystin によりそれぞれ汚染されやすい食品であることが分かった. しかし, こしょう, 炒りコーヒー豆およびシナモンは過剰な水分を添加した場合にも mycotoxin 汚染を受けにくいことが分かった. その他の食品は水分含量の程度によって, いずれかの mycotoxin による汚染を受ける危険性のあることが示唆された.
  • 一言 広, 諸角 聖, 和宇慶 朝昭, 坂井 千三, 牛尾 房雄, 道口 正雄, 辺野 喜正夫
    1978 年 19 巻 3 号 p. 273-281_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    「紅茶キノコ」と呼ばれる嗜好飲料の安全性の解明を目的として微生物学的ならびに有機酸組成の検討を行った.「紅茶キノコ」液から検出した微生物は Acetobacter xylinum, Saccharomyces cereviciae, S. inconspicus, Candida tropicalis, Debaryomyces hansenii などであった. これらの菌の凝塊形成至適温度は26~27°で, 菌の発育により紅茶液のpHは最終的に3.1以下となった. また, 本液に各種病原細菌を接種し生存性を検討した結果, いずれも48時間以内に死滅したことから, これらの菌により汚染される危険はほぼないものと考えた. 一方,「紅茶キノコ」液中に存在した有機酸の95%以上は酢酸で, 他に微量の乳酸およびギ酸が認められた.
  • 土肥 祥子, 小坂 菊枝
    1978 年 19 巻 3 号 p. 282-293_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    カドミウム (Cd) を高濃度に蓄積しているバイ貝肝臓中のCdの細胞内分布とその存在形態について検討した. 肝細胞中のCdの30%が可溶性画分に分布しており, 70%は不溶性顆粒画分に存在している. 顆粒部分に含まれるCdの半分は高イオン強度や10mM EDTAにより可溶化されるが, 熱湯処理や消化酵素によってはさほど可溶化されない. また酸, アルカリで可溶性Cdは増加する. ショ糖等張液による可溶性Cdはゲルろ過によると主に高分子タンパク部F-Iに, 少量が低分子量 (分子量約1万) タンパク部F-IIとさらに小さい低分子成分F-IIIの三つに分画され, 特にF-IIは2-メルカプトエタノールによってCdに対する親和性が増加する. タンパクとCdの結合は強くEDTAや酸で処理してもCdの解離は遅い.
  • 刑部 陽宅, 児玉 博英
    1978 年 19 巻 3 号 p. 294-298_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    Enterotoxin 産生 Clostridium perfringens の汚染源を血清疫学的に追求する目的で, まず, Vero cell を用いた enterotoxin 中和抗体測定法を検討したところ, 血清1ml当たり0.3~0.6μg/mlの enterotoxin を中和する抗体の検出が可能と考えられたが, 血球凝集反応との平行性から, 1.2μg/mlの enterotoxin 中和以上を確実な抗体検出量とした. 次に, これを用いて, ヒトおよび動物の抗体保有状況を調べると, 陽性率はヒトで29/146 (20%), ウシで0/35, ブタで0/60, ニワトリで0/55, ネズミで0/41となり, ヒトと enterotoxin 産生 Cl. perfringens との密接な関係が示唆された. また, ヒトの抗体レベルは最高でも, 血清1ml当たり4.8μg/mlの enterotoxin 中和と必ずしも高くなかったが, 内容的にはIgGと推定された.
  • 石崎 睦雄, 小山田 則孝, 上野 清一, 勝村 馨, 細貝 祐太郎
    1978 年 19 巻 3 号 p. 299-304_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品添加物が, 食品成分とある種の条件下で反応し, 新たな化合物を生成する可能性があると考え, 酸化防止剤ブチルヒドロキシアニソール (BHA) と食品中に含まれる硝酸イオン, 亜硝酸イオンとの紫外線照射下における反応の有無を知る基礎実験を行った. その結果, BHAは亜硝酸塩および硝酸塩と反応し, 1-hydroxy-2-tert-butyl-4-methoxy-6-nitrobenzene 他3種のニトロ化合物を生成することを知り, これらを単離同定した. さらに, BHAの分解物として2-tert-butyl-hydroquinone 他6種の化合物を単離同定した.
  • 石崎 睦雄, 上野 清一, 小山田 則孝, 勝村 馨
    1978 年 19 巻 3 号 p. 305-310_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    保存料パラオキシ安息香酸ブチルと硝酸カリウムおよび亜硝酸ナトリウムとの紫外線照射下での反応および反応生成物の変異原性について検討した. 反応生成物のうち, Rf値が最高 (Rf=0.71) を示す黄色物質を単離同定した結果, butyl 3-nitro-4-hydroxybenzoate (BNH) であることが判明した. BNHの変異原性について, 枯草菌および酵母を用いた感受性試験を行って調べたところ, BNHは陽性を示した.
  • 一色 賢司, 津村 周作, 渡辺 忠雄
    1978 年 19 巻 3 号 p. 311-317_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    4種の市販ピペロニルブトキサイド製品についてガスクロマトグラフィーを行ったところ, 80.5~98.6%のピペロニルブトキサイドが定量され, その他5種類の成分が検出された. カラムおよび薄層クロマトグラフィーで分画した製品中の各成分はガスクロマトグラフ上に単一ピークを与えた. 各成分を同定するために元素分析と4種類のスペクトロメトリー (FDマス, IEマス, IR, NMR) を行った. 不純物としての5成分は次のようなものであった. 6-hydroxymethyl safrole, 6-propylpiperonyl n-butylethyleneglycol ether, 2-propyl-4,5-dimethoxybenzyl n-butyldiethyleneglycol ether, bis (2-propyl-4,5-methylenedioxyphenyl) methane, di (2-propyl-4,5-methylenedioxybenzyl) ether.
  • 石綿 肇, 水城 弘子, 谷村 顕雄, 村田 敏郎
    1978 年 19 巻 3 号 p. 318-322_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ヒトにおける硝酸塩の尿中排せつについて検討した. ヒト尿中の硝酸塩濃度は74.4±42.5ppm (n=33) であった. 通常の食事をしている男女9名について24時間の硝酸塩の摂取量と尿中排泄量をみたところ, 前者は44.1~864.2mg, 後者は45.6~236.9mgであり, 硝酸塩の尿中への排泄率は摂取量の27.4~133.8%と著しい差がみられた. 一方, 低硝酸塩食とともに硝酸ナトリウムを摂取した場合, 48時間尿中の硝酸塩量は, 摂取量の78.3および86.2%, また, 白菜漬を摂取した場合は76.9%とほぼ一定した値が得られた. このとき, 糞中 (n=6) には硝酸塩, 亜硝酸塩共に認められなかった. 本実験を通じて尿中に亜硝酸塩は検出されなかった.
  • 能勢 憲英, 星野 庸二, 菊池 好則, 山田 文子, 渡辺 昭宣
    1978 年 19 巻 3 号 p. 323-328_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    鶏肉および卵から 3,5-dinitro-o-toluamide (zoalene) の効果的な抽出方法, さらに微量分析法について検討を行った. この方法による回収率は91.8~94.1%であった. また, 検量線については0.1~1.0μg/mlにおいて直線性を示し, 検出限界は0.03ngであった. 反応試薬としてヘプタフルオロ無水酪酸を用い, 反応生成物は酸アミドの脱水反応によるニトリル化合物と推定された. ガスクロマト用カラムとして, 5% DC-200および2% DEGS-0.5%リン酸が適当であった.
  • 田中 彰, 時枝 利枝, 南原 精一, 大沢 睦生, 山羽 力
    1978 年 19 巻 3 号 p. 329-334_1
    発行日: 1978/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    モルホリン塩のラットによる排せつ, 臓器分布, 代謝について化学分析法と放射化学分析法を使って検討した. ガスクロマトグラフィーを応用した尿, 糞の化学分析の結果は放射化学分析法のそれとよく一致した. ラットに投与したモルホリン塩酸塩またはパルミチン酸塩は3日間で尿中へ約90%が排せつされ, 残りは糞中へ排せつされた. 経口投与の場合, パルミチン酸塩の方が糞中排せつの割合が多少高い傾向がみられた. モルホリンは尿中へ未変化のまま排せつされ, 臓器, 組織および血液から急速に排せつされ, 腸以外親和性の特に高い臓器は認められなかった. 脂肪組織は投与法に関係なく, 親和性が最も低かった.
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