C-14で標識したメチルブロマイドを合成し玄米, 大豆, 包装材料における残留放射能の分布およびアミノ酸, ビタミンB
1, ビタミンB
6などとの反応生成物についてしらべた.
1) 玄米および大豆における残留放射能は1か月後においてもあまり減少しない. この残留放射能は玄米においては胚芽およびヌカに多く, 白米部には少ない. 成分的にみるとタンパク質に最も多く, 脂質にはほとんど残留していない. ヌカにおける分布はタンパク質画分44%, ビタミンB画分8%, その他48%であった.
2) メチルブロマイドがタンパク質とよく反応結合することは大豆の全粒粉と脱脂全粒粉における残留放射能の比較からも確められた.
3) 遊離アミノ酸とメチルブロマイドはよく反応して2種以上の化合物を生成する. チロシンにおいてはニンビドリン反応陰性で, ホルマリン-BTB試薬で陽性の化合物が生成する. またメチオニンとの反応生成物の一つである methioninesulfonium methylbromide はメチオニンとしての微生物学的効力が全くない.
4) 米ヌカタンパク質を構成するアミノ酸におけるC-14の放射能の分布はそれらのアミノ酸含量に比例し中性アミノ酸画分に最も多い.
5) ビタミンB
1と反応してピリミジン部の4位のアミノ基にメチル基1個が入った N-methyl thiamine が生成する. またビタミンB
6との反応生成物としては N-methyl pyridoxine betaine の存在を認めた.
6) 稲ワラその他の包装材料に吸収残留する量を比較し, 稲ワラには意外に多く吸収されることが判明した.
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