食品衛生学雑誌
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20 巻, 4 号
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  • プラスチック容器包装に関する衛生学的研究 (第3報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1979 年20 巻4 号 p. 223-227
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    The determination of residual vinylidene chloride monomer (VDCM) in polyvinylidene Chloride (PVDC) food packaging films was studied.
    PVDC packaging films were dissolved in 20ml of tetrahydrofuran (THF). VDCM and THF were vaporized by heating in a water bath at 80°C, and collected in a test tube of THF (2.5ml) cooled with ice under a nitrogen gas flow of 40-80ml/min until 10ml had been obtained. The concentration of VDCM in the cooled test tube was determined by mass fragmentography, using selected ion recording at m/e 61.
    The recovery of VDCM added to PVDC household wrap film was found to be 77.2-83.9% in the range of 1.0 to 10.0μg, and the coefficiant of variation was found to be 3.2%. No VDCM could be detected in commercial PVDC food packaging films such as household wrap, fish sausage wrapping and processed cheese wrapping.
  • プラスチック容器包装に関する衛生学的研究 (第4報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1979 年20 巻4 号 p. 228-232
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    The determination of residual acrylonitrile (AN) in acrylonitrile styrene copolymers (AS) and acrylonitrile butadiene styrene copolymers (ABS) was studied.
    AS and ABS were dissolved in 20ml of dimethylformamide (DMF). AN and DMF were vaporized by heating on a mantle heater so as to give a distillation rate of about 1.5ml/min. They were collected in a test tube of DMF (4ml) containing 100μg of benzene (internal standard) under a nitrogen gas flow of 60-80ml/min until 10ml had been obtained.
    The concentration of AN in the test tube was determined by mass fragmentography, using selected ion recording at m/e 52, together with the internal standard.
    The recoveries of AN from AS and ABS in the range of 10.0 to 20.0μg were 92-103% and 95-103%, respectively. The coefficient of variation did not exceed 2%. Commercial AS and ABS were analyzed and found to contain 4-110 ppm AN.
  • 酒向 史代, 小林 則子, 谷口 直之
    1979 年20 巻4 号 p. 233-238
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    A. salinaを指標として, タール系色素9種および使用禁止のもの4種の毒性を, 致死率および粗抽出液の酵素活性阻害という観点から検討した.
    1) 分子構造中にハロゲン原子を含有するキサンテン系色素が他の系のものより強い毒性を示した.
    2) その中で, 塩素を含有するフロキシン, ローズベンガルの毒性は特に強かった.
    3) A. salinaの粗酵素抽出液のLAP活性に対するこれらの色素による阻害率と, 色素溶液中のA. salinaの致死率との関連性はなかったが, LDH活性の場合は相関性が認められた.
    4) A. salinaのLAPとローズベンガル, フロキシンによって顕著な阻害を受けたP. caudatumのLAPの動力学的性質を比較検討したところ, 熱安定性に顕著な差が認められたが, 色素による阻害作用との間には何ら関連性は認められなかった.
    5) A. salinaのLDH活性はin vivoにおいてもローズベンガルによる著しい阻害が認められた.
  • 岡 重美
    1979 年20 巻4 号 p. 239-246
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    食品エキス16種類に対するウェルシュ菌食中毒株芽胞の発芽性を調べ, 次の結果を得た.
    1) 耐熱性株のうち. 加熱芽胞は非加熱芽胞に比べ, すべての供試エキス中で良好な発芽を示し, とくにエキス間で著明な相違はみられなかった.
    2) 易熱性株では供試エキス中野菜エキスを除き, 加熱および非加熱芽胞ともに発芽がみられ, 一般に後者の場合が良好であった.
    3) 食品エキスにおける耐熱性株の発芽はイオン性発芽であるのに対し, 易熱性株の発芽はイオン性発芽のほか, 有機性発芽物質を要求する生理的発芽であると考えられる.
  • 液全卵 (凍結卵) の細菌汚染に関する衛生細菌学的研究 (第2報)
    鈴木 昭, 小沼 博隆, 今井 忠平, 水谷 宏, 指原 信広
    1979 年20 巻4 号 p. 247-256
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    前報における未殺菌液全卵の細菌の汚染源を明らかにするために種々の条件においた殻付卵の内容物などの細菌試験を行うとともに, それらの菌叢について検討した. その結果,
    1) 室温または冷蔵で長期間保管された殻付卵内容物には頻度こそ少ないが, 107/g以上の異常に高い細菌数を示す殻付卵が存在した. その内容物の菌叢は未殺菌液全卵の菌叢とよく類似し, グラム陰性菌がほとんどであった.
    2) 液全卵中においては, 卵殻由来菌は19°以下, 製造所要時間1時間以内では顕著な増殖はみられなかった.
    3) 製造規模, 管理方法の異なる2工場を調査した結果, 新鮮卵を原料とし品質・衛生管理を厳重に行っている工場では細菌学的に優れた製品が得られた. 新鮮卵を使ってはいるが, 品質・衛生管理の劣る工場では製品の細菌数は多かった.
    4) しかし保管期間の長い原料卵を使って品質・衛生管理を厳重にしている工場の製品と比較すると, 未殺菌液全卵では大体同程度の殺菌数を示していたが, 殺菌液全卵ではやや高い値を示していた.
  • 上村 尚, 西島 基弘, 永山 敏廣, 斉藤 和夫, 安田 和男, 井部 明広, 牛山 博文, 直井 家壽太
    1979 年20 巻4 号 p. 257-261
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    An analytical procedure was developed for the quantitative determination of residues of the fumigant methyl bromide in agricultural products by means of gas chromatography.
    Methyl bromide was extracted with ethanol and transferred into a flask. It could be collected in ethanol in an absorption tube kept at -70° with acetone-dry ice by bubbling air (flow rate, 80ml/min; bubbling time, 120min) through the sample solution. Methyl bromide was then determined by gas chromatography using a hydrogen flame ionization detector.
    The recoveries of methyl bromide added to wheat, unpolished rice, chestnut, cherry and plum were more than 89%, and the detection limit was 0.05ppm. No methyl bromide was detected in a survey of commercial agricultural products by this procedure.
    The present method was found to be satisfactory for the quantitative determination of methyl bromide in agricultural products.
  • 堀江 進, 松本 直起, 深山 徹, 武藤 憲寿
    1979 年20 巻4 号 p. 262-269
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    AE寒天培地を用い, 渓流水および蝶類, ヒトおよびブタなどの糞便, 汚染河川水における運動性腸球菌を中心とした分布調査を行い, 運動性423株, 非運動性210株の腸球菌を分離し, その性状を詳細に比較検討した. その結果, Streptococcus faeciumに属する細菌群を5種類のBiotypeに分類した. すなわち典型的S. faeciumをBiotype 1, 従来S. duransといわれたものをBiotype 2, 黄色色素産生性の非運動性菌をBiotype 3, 黄色色素非産生性の運動性菌をBiotype 4, 黄色色素産生性の運動性菌をBiotype 5とした. これらのBiotypeは47°, pH 4.65およびpH 5.00における増殖, 終末pH, TTC還元, マンニット, アラビノース, キシロース, α-メチル-D-グルコシドの分解, チロシン脱炭酸, リンゴ酸とブドウ糖の共存でのガス産生, スレオニン, トリブトファン, グリシン, リボフラビンの要求性などで明確に鑑別された. Biotype 1とBiotype 4は自然界からほとんど検出されず, この両者は糞便との関連のとくに深いことが示唆された. これに対し, Biotype 5ならびにS. faecalis subsp. liquefaciensはヒトの糞便にも存在するが, 渓流水および昆虫類に広く分布しており, 自然界における腸球菌フローラを構成する主要な菌群であると推定した.
  • 山中 英明, 塩見 一雄, 宮原 むつ子, 菊池 武昭
    1979 年20 巻4 号 p. 270-275
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    強い酸化力を有する殺菌料である過酸化水素と種々のアミノ酸との反応によって生ずるアルデヒド類について調べ, 次のような結果を得た.
    (1) Gly, Ala, Val, Leu, Ileu, Pheに過酸化水素を加えた反応液の2, 4-DNPH誘導体をTLCにより分離すると単一成分を与えた. 標品とのRf値, 紫外部吸収極大, 融点, 結晶の色調の比較から, それぞれのアミノ酸からはホルムアルデヒド, アセトアルデヒド, イソブチルアルデヒド, イソバレルアルデヒド, 2-メチルブチルアルデヒド, フェニルアセトアルデヒドが生成されたことがわかった. 各アミノ酸が過酸化水素により脱アミノ, 脱炭酸反応を起こし, 対応するアルデヒドが生成したものと考えられる.
    (2) Na-Glu, Asp, Thrと過酸化水素からはアセトアルデヒドが生成した.
    (3) Serに過酸化水素を加えた場合は, 主反応生成物としてホルムアルデヒドが検出された. Glyの場合よりSerの方がホルムアルデヒドの生成量は大であった.
    (4) 過酸化水素を使用している市販食品 (かまぼこ, はんべん, かずのこ, うどん) 中のカルボニル化合物をTLCで調べたところ, 2~8成分が検出された. Na-Gluを多量に添加するかまぼこやはんぺんでは過酸化水素処理によってアセトアルデヒドの生成の可能性がある.
  • 丸山 節子, 清水 重徳, 村松 紘一
    1979 年20 巻4 号 p. 276-282
    発行日: 1979/08/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
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