食品衛生学雑誌
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21 巻, 6 号
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  • 安達 修一, 川井 英雄, 細貝 祐太郎, 高橋 孝子, 吉村 博之, 片山 博雄, 竹本 和夫
    1980 年21 巻6 号 p. 425-434_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ヒジキ抽出液を調製し, ラット (SD, ♀) に約6か月間経口投与 (隔日に0.5~2.0mg As/rat) した後, その病理組織, 血液および血清生化学的検査を行い, さらに臓器・組織中ヒ素濃度を測定し三酸化ヒ素 (As2O3) 投与ラットと比較して毒性を検討した. 両投与群ともに主要臓器に著変は見られなかったが, As2O3投与群では弱い貧血が発生した. 抽出液投与ラットの全臓器・組織におけるヒ素濃度は, As2O3投与ラットのそれより低い値を示した. ヒジキ抽出液およびAs2O3溶液の1回投与 (2mg As/rat) による尿と糞への投与後96時間までのヒ素排せつ量は, 抽出液の場合, 投与量の63.2%, As2O3投与の場合は31.0%であった.
  • 伊藤 誉志男, 外海 泰秀, 豊田 正武, 鈴木 英世, 小川 俊次郎, 慶田 雅洋
    1980 年21 巻6 号 p. 435-441_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    紫外線照射下でけい光を発する台湾産しらすぼしから, ガーゼ染着性のけい光物質を溶出し, 同定した. 本しらすぼしのけい光物質は抽出・精製の初期の段階では二つの吸収極大を示したが, クリンアップの段階でそのうちの一つは消失し, 最終的に励起波長338nm, けい光極大430nmの物質を得た. 本物質を市販けい光染料と比較しながら構造解析を行った結果, トリアジンアミノスチルベン系染料4,4′-ビス- (2-アニリノ-4-ジエタノールアミノ-1,3,5-トリアジン-6-イルアミノ) -スチルベン-2,2′-ジスルホン酸ナトリウム (C40H42O10N12S2Na2, 3.5H2O) と同定した.
  • 城戸 浩三, 作間 忠道, 渡辺 忠雄
    1980 年21 巻6 号 p. 442-445_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    かまぼこ製造工場で原料魚から各工程におけるねり魚肉中のホルムアルデヒドの消長およびかまぼこ板から可食部へのホルムアルデヒドの移行の有無について検討した. 板のホルムアルデヒド平均濃度は古板で4.6ppm, 新板で9.4ppmであり, 原料魚のマエソのホルムアルデヒド含有量は222ppmで, マエソ, イシモチおよびメゴチを合わせた混合すり身は41ppmであった. これを水さらしするとその濃度は著しく減少した. 生と蒸かまぼこの上, 中, 下各層の濃度比較から, 板から可食部へのホルムアルデヒドの移行はなく, 上層のホルムアルデヒドの揮散によって, 濃度差ができると推定した.
  • 松本 昌雄, 池部 美好
    1980 年21 巻6 号 p. 446-450_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    牛乳中に残留するサルファ剤の微生物学的簡易検査法 (ペーパーディスク法) について基礎的検討を試みた結果, Sarcina lutea ATCC 9341 株を培地1ml当たり5×104の菌量になるように調製した muller hinton medium 4mlを直径85mmのペトリざらに注入して作成した寒天平板を用いた場合に, 検出感度が最も高く, 0.5μg/mlのサルファ剤の検出が可能であった. そしてパラアミノ安息香酸によって, サルファ剤の抗菌力が阻止され, 同定可能であることが明らかとなった.
  • 広門 雅子, 中嶋 巖, 中島 和雄, 溝入 茂, 遠藤 英美
    1980 年21 巻6 号 p. 451-456_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    天然甘味料製剤中のステビア成分を定性する目的でTLC法を, 主甘味成分のステビオサイド (Stev) およびレバウディオサイド (Reb A) を定量する目的でシリカゲルカラムクロマトグラフィーによるクリーンアップおよびHPLC法を検討した. TLCは展開溶媒にクロロホルム-メタノール-水 (30:23:4) を用い, アニスアルデヒド硫酸で発色させた. ステビア5成分はすべて緑色を呈し, その検出限界はそれぞれ0.1μgであった. HPLCはカラムに Unisil Q-NH2, 移動相にアセトニトリル-水 (83:17) を用い検出波長210nmを適用した. 市販品14種につき本法を応用したところ, すべての検体中から Stev, Reb A, B, C およびステビオールバイオサイドの5成分が検出され, 主甘味成分の Stev 含量は0.47~4.8%, Reb A 含量は0.26~3.6%であった.
  • プラスチック容器包装に関する衛生学的研究 (第5報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1980 年21 巻6 号 p. 457-464_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販ポリエチレン (PE) 製品のn-ヘキサン抽出物について, ガスクロマトグラフィーにより検索を行ったところ, 高密度PE (HDPE) 製容器からオリゴマーと考えられる1-アルケン直鎖状脂肪族炭化水素の検出が認められた. HDPE 製容器中のオリゴマー含有量はそれぞれ1-テトラデセン: 42-120ppm, 1-ヘキサデセン: 104-270ppm, 1-オクタデセン: 108-350ppmおよび1-エイコセン: 220-625ppmであった. また食品類似溶媒中への移行試験では, オリゴマーはn-ヘプタンに対し, 溶出がわずかながら認められることから油性食品に溶けやすい傾向がうかがえた.
  • 井上 哲男, 慶田 雅洋, 伊藤 誉志男, 小川 俊次郎, 田嶋 克彦, 峯 孝則, 深沢 喜延, 久保田 寿々代
    1980 年21 巻6 号 p. 465-471_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    2-エチル-1, 3-ヘキサンジオールにより各種食品中のホウ酸塩をキレート抽出し, クルクミン法で比色定量した. 生鮮野菜ではホウ酸として4~18ppm, 乾燥品では14~38ppmであった. 果実類はリンゴ (28~31ppm) を除き, 約10ppmであった. 畜肉は2~3ppmと低い. 海産生鮮・乾燥魚介類では3~25ppmで, 海水 (20~35ppm) よりもやや低い. 輸入冷凍えびおよび塩蔵くらげでは大きなばらつきがあり, ホウ酸添加を疑われるものもあった. また, 海藻類について加工処理中のホウ酸の除去法も検討した.
  • 食品中のマイコトキシンに関する研究 (第14報)
    斎藤 和夫, 西島 基弘, 安田 和男, 上村 尚, 井部 明広, 永山 敏廣, 牛山 博文, 直井 家壽太
    1980 年21 巻6 号 p. 472-475_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販ナチュラルおよびプロセスチーズ346検体について aflatoxin の汚染実態調査を行った. その結果, 輸入ナチュラルチーズ6種類9銘柄から aflatoxin M1を0.4~1.1ppbの範囲で検出した. aflatoxin M1を検出した検体について容器中の部位別および同一製造年月日の製品, さらにエメンタールおよびチェダーチーズについては製造年月日別に調査を行った. その結果, 容器部位別による含量の相違は見られず, 同一製造年月日あるいは近接したものもほぼ同程度のレベルで汚染されていることがわかった.
  • 高槻 圭悟, 堺 敬一
    1980 年21 巻6 号 p. 476-479_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    テトラ-n-ブチルアンモニウム塩を, 相間移動触媒としてサッカリンナトリウムのメチル化に利用し, 抽出とメチル化を一段階の操作で行い, ごく簡略な分析法を得ることができた. 室温下の温和な条件でヨウ化メチルによりN-メチルサッカリンを得, 何らクリーンアップ操作を加えずGLC測定により定量することができた. 検出器はFIDまたはFPDを用い, 双方に共用できる内部標準としてジベンゾチオフェンを用いた. しょう油での添加回収実験 (10回) では平均回収率94.2%変動係数5.7%であり, 清涼飲料水では99および102%の回収率が得られた. 操作法が簡略で分析時間も短く, 使用する有機溶媒の量も少ないなどの利点があり, 日常分析の方法に適していると思われる.
  • 北田 善三, 玉瀬 喜久雄, 佐々木 美智子, 西川 喜孝, 谷川 薫
    1980 年21 巻6 号 p. 480-484_1
    発行日: 1980/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    しょう油中のサッカリン, 安息香酸, パラオキシ安息香酸 (PHBA) エステル類の高速液体クロマトグラフィー (HSLC) による分析法を検討した. すなわち, 試料を塩酸酸性としエーテル抽出を行い, 抽出物を濃縮して得た残渣をメタノールおよび水に溶解ろ過後, μBonda-pak C18 カラムを用い, 移動相として酢酸ナトリウム -酢酸-メタノール系を用いたグラジェントを行うことにより, 同時分析が可能となった. サッカリン, 安息香酸, PHBA-Et, PHBA-isoPr, PHBA-Pr, PHBA-isoBuおよびPHBA-Buのしょう油への添加回収率はそれぞれ97.0, 98.5, 98.5, 98.5, 98.0, 99.5および99.0%であった.
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