食品衛生学雑誌
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22 巻 , 1 号
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  • 田川 清
    1981 年 22 巻 1 号 p. 1-7_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1974年度と1978年度にブロイラー鶏からサルモネラ菌および大腸菌を分離し, 薬剤耐性を比較検討した. 74年度にはサルモネラ菌の98%, 大腸菌の全菌株が供試薬剤のいずれかに耐性であり, 78年度にはサルモネラ菌の75%, 大腸菌の98.1%の菌株が耐性であった. サルモネラ菌の個々の薬剤に対する耐性菌の割合 (%) は次の如くである (かっこ内は78年度の数値). TC66 (17), SM43 (16), SA84 (59), CM13 (0), KM15 (38), APC10 (8), CER14 (11), GM3 (3), FT90 (37), NA2 (0). 大腸菌のそれは, TC93.3 (85.3), SM69.8 (65.7), SA86.4 (89.4), CM35.4 (25.7), KM47.0 (52.8), APC7.4 (22.2), CER5.7 (19.0), GM3.6 (0.9), FT93.8 (77.3), NA1.0 (0.7) であった. これらのことから改正法 (75年改正) による飼料添加薬剤等の規制の効果をわずかながら認めることができた. しかし大腸菌にKM, APC耐性菌の増加とRプラスミド保有菌の増加がみられたことは, 耐性菌の普遍化防止に対して困難な問題を提起している.
  • 渡辺 昭宣, 徳丸 雅一, 栗栖 誠, 柳川 敬子, 池内 倶子, 正木 宏幸
    1981 年 22 巻 1 号 p. 8-13_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    川魚料理店および卸売店での養殖コイ, マスおよびウナギについて, サルモネラの汚染状況を調査した. 料理店でのコイからの検出率は23.1%で, 検出部位はえら15.4%, 腸14.6%であった. いけすの水からは40.7%の高い検出率が見られた.
    ウナギからは9.5%の検出率で, 腸から分離された. 卸売店でのコイからは19.3%の検出率で, 検出部位はえら8.8%, 腸15.8%であった. その輸送水からは22.8%の検出率であった. マスでは, 腸からのみ3.2%検出され, その輸送水からは4.8%であった. 養殖場別検出率をみると, コイでは61.5%, マスでは50.0%であった. 分離されたサルモネラは17菌型に分類され, S. typhimurium, S. litchfield, S. java, S. braenderup などが多く検出された.
  • 田中 章男, 能勢 憲英, 渡辺 昭宣
    1981 年 22 巻 1 号 p. 14-21_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の亜硝酸イオンの簡易で実用的な定量法について検討した. その原理は亜硝酸とヒドララジンをpH1.0~3.0で70°10分間反応させることによりテトラゾロ [5, 1-α] フタラジンを生成させ, これをトルエン抽出後, 3%OV-225カラムを使用しFIDガスクロマトグラフィーによって測定した. この結果, 本法の定量限界は0.02μg/mlであり, 食品中からの添加回収実験を7種の食肉製品について行った結果, 平均回収率96.3%標準偏差は±1.1と良好な値を示した. 食品中の色素などの妨害物質はアルミナカラムクロマトグラフィーで除去することができ, 本法とジアゾ化比色法を数種類の肉製品について実施した結果はよく一致した.
  • 能勢 憲英, 星野 庸二, 菊池 好則, 山田 文子, 正木 宏幸, 渡辺 昭宣, 河内 佐十
    1981 年 22 巻 1 号 p. 22-29_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ニワトリ組織および鶏卵中のクロピドールの残留性について, ガスクロマトグラフィーにより検討した. 10週令のニワトリをクロピドール250, 375, 750ppm含有の飼料で飼育し, その卵中から6.40, 10.48, 19.32ppmのクロピドールが検出された. 卵中の薬剤の濃度比[{全卵中のクロピドール (ppm)/飼料中のクロピドール (ppm)}×100 (%)]は, 平均2.64%であった. また, 卵からクロピドールが消滅するまでには, 投薬中止後約1週間を要した. また, 4週令のニワトリを薬剤含有飼料で8週間飼育したとき, 組織中への移行は肝臓血液および腎臓に多く, 胸筋, 後肢筋および脂肪には少なかった. クロピドール投与を止めた後, これら組織中の濃度は減少し, 約3日で, すべて0.1ppm以下となった.
  • 中山 昭彦, 新屋 理恵子
    1981 年 22 巻 1 号 p. 30-36_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    フラットサワー変敗が生じたロット中の市販コーヒーかん詰2サンプル (各600個) を室温と55°で貯蔵試験した. 室温貯蔵の場合, 変敗かんはみられなかったが, 55°貯蔵の場合, フラットサワー変敗かんが, それぞれのサンプルで, 40個と16個みられた. 変敗率は8.9%と3.6%であった. 無菌的に開かんされた変敗かん30個中27個より, グラム陰性好熱性の胞子形成偏性嫌気性細菌が分離された. 変敗かんの内容物, pH, 真空度, フレーバーの変化, および分離細菌株の主な生物性状は, 新しいタイプのフラットサワー変敗 (O. A. flat sour spoilage) の場合と一致した. また今回の高い細菌分離率 (27/30) は, 迅速な嫌気的分離により得られたと思われる.
  • 中山 昭彦, 新屋 理恵子
    1981 年 22 巻 1 号 p. 37-41_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    フラットサワー変敗が生じたロットの市販しるこかん詰を55°で貯蔵試験した. 10日および30日貯蔵でフラットサワー変敗かんがそれぞれ6個と30個みられた. 変敗率は20%と100%であった. 変敗かんの内容物は, 正常かんに比較して赤味を帯び, わずかに硫化水素臭および苦味があった. 16個の変敗かんから分離された胞子形成偏性嫌気性細菌は, その主な生物性状から, コーヒーかん詰の O. A. フラットサワー変敗原因菌と同一のものと考えられた. したがって, 本変敗原因菌の由来源を考えると, しるこかん詰およびコーヒーかん詰の唯一の共通原料である砂糖が最も疑わしい.
  • 渡辺 昭宣, 徳丸 雅一, 池内 倶子, 近藤 貞雄
    1981 年 22 巻 1 号 p. 42-49_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    畜産食品中の残留ハイグロマイシンBの検出には, 試験菌として Pseudomonas syringe を使用することが定められているが, 本菌の入手困難なことから, Bacillus subtilis ATCC 6633を試験菌として, その検査法を検討した. B. subtilis ATCC 6633を用いて薄層クロマトグラフィー・バイオオートグラフィーによるハイグロマイシンの定量は標準希釈液のスポット量が0.0625~1.0u/spot の範囲で極めて良好な直線関係が得られた. また, 動物組織試料中からの検出限界は, ブタの筋肉および肝臓では0.5u/spot (8.0u/g), 腎臓では1.0u/spot (1.6u/g) であった.
    そして, その回収率は筋肉で57.1%, 肝臓で50.9%および腎臓で22.0%であった.
  • 佐藤 信俊, 石川 潔, 鈴木 滋, 高槻 圭悟, 堺 敬一
    1981 年 22 巻 1 号 p. 50-55_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    シジミのn-ヘキサン抽出物からECD/GCに高感度な3種の未知物質を検出し, 硝酸銀フロリジルカラムやHPLCなどにより3成分を分離精製した. GC/MSによって, うち2成分は, 我が国で水田除草剤として多用されているCNP (2,4,6-trichlorophenyl-4′-nitrophenyl ether) および chlomethoxynil (2,4-dichlorophenyl-3′-methoxy-4′-nitrophenyl ether) と同定された. 他の一成分は, GC/MSスペクトルおよび化学合成を行ったものと比較することにより, TCNP (2,3,4,6-tetra-chlorophenyl-4′-nitrophenyl ether) であることを認めた.
  • 石川 潔, 鈴木 滋, 佐藤 信俊, 高槻 圭悟, 堺 敬一
    1981 年 22 巻 1 号 p. 56-59_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    魚介類に残留するジフェニルエーテル系除草剤の分析法として硝酸銀フロリジルカラムを用いる精製法について検討した. アセトニトリルで3回抽出し, 水を加えた後n-ヘキサンで再抽出する. n-ヘキサン層は, 濃縮後硝酸銀フロリジルカラムに負荷し, 2%酢酸エチル/n-ヘキサンで溶出する. 溶離液を濃縮後, ECD/GCで定量する. NIP, CNP, chlomethoxynil, TCNPの平均回収率は, それぞれ98%, 97%, 91%, 95%であった. この方法は操作が簡便であり, また有機塩素系農薬の同時分析も可能である.
  • 山本 都, 谷村 顕雄
    1981 年 22 巻 1 号 p. 60-63_1
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ヨウ素滴定による過酸化水素定量法の改良を検討した. 衛生試験法収載のヨウ素滴定法は食品から調製した試験溶液が濁る場合が多く, 終末点もみにくいので定量限界が高くバラツキも多い. そこで食品を硫酸亜鉛溶液と水酸化ナトリウム溶液でホモジナイズして試験溶液としヨウ素滴定を行った. この抽出法により従来に比べてより澄明な試験溶液が得られ, 滴定の際指示薬の変色がめいりょうになり滴定が容易となった. かまぼこ, つみれ, しらすぼしにこの方法を応用したところ1ppmまでの定量が可能となった.
  • 丸山 武紀, 村上 千秋, 兼松 弘, 新谷 勲
    1981 年 22 巻 1 号 p. 64-68
    発行日: 1981/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
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