1974年度と1978年度にブロイラー鶏からサルモネラ菌および大腸菌を分離し, 薬剤耐性を比較検討した. 74年度にはサルモネラ菌の98%, 大腸菌の全菌株が供試薬剤のいずれかに耐性であり, 78年度にはサルモネラ菌の75%, 大腸菌の98.1%の菌株が耐性であった. サルモネラ菌の個々の薬剤に対する耐性菌の割合 (%) は次の如くである (かっこ内は78年度の数値). TC66 (17), SM43 (16), SA84 (59), CM13 (0), KM15 (38), APC10 (8), CER14 (11), GM3 (3), FT90 (37), NA2 (0). 大腸菌のそれは, TC93.3 (85.3), SM69.8 (65.7), SA86.4 (89.4), CM35.4 (25.7), KM47.0 (52.8), APC7.4 (22.2), CER5.7 (19.0), GM3.6 (0.9), FT93.8 (77.3), NA1.0 (0.7) であった. これらのことから改正法 (75年改正) による飼料添加薬剤等の規制の効果をわずかながら認めることができた. しかし大腸菌にKM, APC耐性菌の増加とRプラスミド保有菌の増加がみられたことは, 耐性菌の普遍化防止に対して困難な問題を提起している.
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