食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
23 巻, 1 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 谷口 繁, 大垣 寿美子, 山田 明男, 森田 茂, 野田 勉
    1982 年23 巻1 号 p. 1-20_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    日本人が毎日摂取していると思われる食品添加物13種を飼料に添加して, ラットに1, 3および12か月間投与した. 投与量はヒトの推定摂取量の1, 10および100倍である. その結果, ヒトの推定摂取量の10倍の用量で肝重量が増加し, 100倍の用量では肝重量の増加のほかに, ヘマトクリットの減少, 体重増加の抑制 (雌) が見られた. 肝重量の増加は主として hyperplasia によるものであったが, 雌では脂肪変性も関与していることが認められた. なお, これらの変化は投与した食品添加物の協力作用によるものと考えられる.
  • 高速液体クロマトグラフィーによる食品添加物の分析 (第3報)
    北田 善三, 玉瀬 喜久雄, 井上 雅成, 佐々木 美智子, 谷川 薫
    1982 年23 巻1 号 p. 21-24_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    逆相分配クロマトグラフィーによるかんきつ類およびバナナ中のジフェニル (DP), オルトフェニルフェノール (OPP), チアベンダゾール (TBZ) の同時分析法を確立した. 均一化した試料にリン酸二ナトリウムと無水硫酸ナトリウムを加え, 酢酸エチルで抽出し, 高速液体クロマトグラフィーを行うことにより良好な回収率が得られた. 検出法としてDPは紫外部吸収法を, OPPとTBZは螢光法を用いた. オレンジを用いてDP, OPPおよびTBZの平均回収率と変動係数を求めたところ, DP 92.2%, 3.4%, OPP 96.4%, 3.1%, TBZ 91.4%, 4.5%であった.
  • 新しいタイプのフラットサワー変敗 (第6報)
    中山 昭彦, 園部 順子, 新屋 理恵子
    1982 年23 巻1 号 p. 25-32_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    偏性嫌気性菌 (O. A.) フラットサワー変敗原因菌6株の増殖, 発芽および発芽後生育に及ぼす2種類の市販乳化剤 (ショ糖脂肪酸エステル) の添加効果を検討した. TSiF培地中では, すべての菌株の増殖はいずれの乳化剤とも100ppmで阻害された. 発芽および発芽後生育は乳化剤および菌株により10ppmと100ppmで阻害された. コーヒー培地中では増殖, 発芽および発芽後生育に対する最小阻害濃度 (MIC) はいずれの乳化剤とも300ppmであった. しるこ培地では増殖に対するMICは6000ppm, また発芽および発芽後生育に対するそれは5000ppmであった. 従って, コーヒー缶詰中では300ppmで, またしるこ缶詰中では5000ppmで, これら乳化剤はO. A. フラットサワー変敗を防止すると考えられ, 加温販売される飲料缶へのショ糖脂肪酸エステルの添加は当変敗に対するより確実な対策になることか強く示唆された.
  • プラスチック容器包装に関する衛生学的研究 (第8報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1982 年23 巻1 号 p. 33-38_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ポリスチレン (PS), アクリロニトリル (AN)・スチレン樹脂 (SAN) および AN・ブタジエン・スチレン樹脂 (ABS) 製品中のスチレン (St) およびα-メチルスチレン (α-MSt) 含有量を熱分解ガスクロマトグラフィーにより測定した. ジクロルメタンに溶解した5%ポリマー溶液を試験溶液とし, 熱分解温度は560°に設定した. 検量線は熱分解生成物のStおよびα-MStとして40-200μgの範囲でそれぞれ直線性が得られ, 繰返し精度はStが1.61%, α-MStでは2.22%であった. 市販のSt系合成樹脂製品について本法を適用した結果, 一部のABSを除き, 食品衛生法・PSを主成分とする合成樹脂製の器具または容器包装の規制を受けることがわかった.
  • 寺口 進, 川島 拓司, 久保山 盛雄
    1982 年23 巻1 号 p. 39-44_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    近年, 我が国では Bifidobacterium の生菌を応用した乳製品や生菌製剤が広く商品化されているが, この種の製品に含まれる Bifidobacterium の生菌数測定法にはいまだ統一された方法がない. そこで, 著者らは市販の乳製品および生菌製剤から Bifidobacterium だけを選択的に測定する簡易測定法について検討した. Bifidobacterium 選択培地として Raynaud の Garche 培地を改変したMG寒天培地に塩化リチウムを添加したMGL寒天培地あるいは塩化リチウムとペニシリンGカリウムを添加したMGLP寒天培地を考案し, 試験管を用いた高層寒天培養法 (試験管法) で培養した. その結果, Enterococcus を含む生菌製剤以外の製品中の Bifidobacterium 総生菌数は, 細菌数の構成比率にかかわらず選択的に測定できることが確認された.
  • 液全卵 (凍結卵) の細菌汚染に関する衛生細菌学的研究 (第5報)
    鈴木 昭, 小沼 博隆, 高山 澄江, 今井 忠平, 斉藤 純子
    1982 年23 巻1 号 p. 45-52_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    液全卵の貯蔵および加工処理中におけるサルモネラおよび黄色ブドウ球菌の挙動を工場の処理条件に近い方法で検討した. 液全卵中のサルモネラは5°で減少し10°で増加した. 黄色ブドウ球菌はこれらの温度で変化しなかった. 25°では両者とも増加した. -20°の凍結貯蔵ではわずかに減少した. 黄色ブドウ球菌は液全卵の低温殺菌に対し, サルモネラよりも強い抵抗性を示したが, 60°, 3.5分の殺菌条件で殺菌できた. 黄色ブドウ球菌は150-170°スプレードライで死滅しなかったが, 乾熱処理により死滅した. 厚焼卵やカスタードクリーム調製により, これらの菌は死滅した. 低酸度マヨネーズ中ではこれらの菌は2~6日室温保存でいずれも死滅した.
  • 大豆中銅の化学形態 (第3報)
    吉田 精作, 田中 凉一, 樫本 隆
    1982 年23 巻1 号 p. 53-58_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    大豆の水溶性低分子画分 (F-II, mw.<10,000) 中の銅の化学形態について検討した. Sephadex G-25カラムにより分画すると, F-II中の銅の溶出ピークは, 無機態 (硫酸銅) の溶出に要する量の約半分量に見られ, 単一のピークとして溶出し, その分子量は500-1,500と推測された. F-IIに銅を添加すると, もとのピーク(F-IIB) の前 (F-IIA) と後 (F-IIC) に新しい銅ピークが出現し, F-II中に多種の配位子が存在することがわかつた. この3成分は, 銅に対しそれぞれ異なる結合能を示した. 銅の結合成分について検討すると, 糖およびリンの溶出位置は銅と一致せず, 窒素化合物が銅の3成分の溶出位置と一致した. ニンヒドリソ反応やペーパークロマトグラムからは, F-IIAとF-IIBではペプチドと, F-IICではアルギニンと銅に相互作用があると考えられた.
  • 中里 光男, 冠 政光, 中沢 久美子, 菊地 洋子, 藤沼 賢司, 斉藤 和夫, 西島 基弘, 直井 家壽太, 一言 広, 諸角 聖, 和 ...
    1982 年23 巻1 号 p. 59-66_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販の穀類および穀粉94検体について mycotoxin 汚染調査を行った. その結果, 11検体のコーンフラワーにおいて aflatoxin B1; 3.7~37ppb, B2; 2.3~9.9ppb および citrinin; 10~98PPb の範囲で検出され, 複合的汚染であることが見出された. これは市販食品における2種以上の mycotoxin の共存が証明された最初の例となる. また, それらの原料であるタイ産のとうもろこし粒2検体からも aflatoxin B1, B2および citrinin を検出した. これらの試料の糸状菌汚染については, 全試料から aflatoxin 産生性 A. flavus, 3試料から P. citrinum がそれぞれ検出された.
  • 藤沼 賢司, 冠 政光, 中沢 久美子, 中里 光男, 有賀 孝成, 直井 家壽太
    1982 年23 巻1 号 p. 67-72_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    分光螢光光度法 (螢光法) 及び高速液体クロマトグラフ法 (HPLC法) による香辛料中のエトキシキン (EQ) 分析法を検討した. 試料よりイソオクタンで抽出し, ろ過した後2%の硫酸ナトリウムを含有する0.3N硫酸で抽出した. 抽出液をアルカリ性とした後再びイソオクタンで抽出し, 螢光法により測定した. 1μg/g以下のEQを測定する場合は, アルカリ溶液よりヘキサンで抽出し, ヘキサンを留去した後アセトニトリルに溶解し, 逆相のRP-18カラムを用い, 酸化防止剤を含有するアセトニトリル・水 (8:2) を移動層としたHPLC法により測定した. 市販品の調査を行った結果, 57検体中26検体から0.07~34μg/gの範囲でEQが検出された.
  • 高橋 孝則, 尾上 洋一, 森 實
    1982 年23 巻1 号 p. 73-80_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    東京都にて発生した市販とうもろこし粉のカビ毒汚染事件に関連して, 神奈川県内で市販されていた当該とうもろこし粉について, aflatoxin (Af), citrinin (Ci) のカビ毒並びに汚染カビの検査を行うとともに, 神奈川県内にあるこのとうもろこし粉の製粉工場での調査を行い, また, 以後の対策を検討した. その結果, 市販とうもろこし粉, 調査時採取の原料とうもろこし, 粉砕とうもろこし粉とも, 特定の1社由来のものにAf, Ci汚染主認められた. また, 同社由来の原料の前回の粉砕時の貯留廃棄粉は, Af, Ci汚染主著しく, Af, Ci産生性の Aspergillus flavus, Penicillium citrinum が大量に分離されたことから, この汚染は, これらのカビによるAf, Ci混合汚染と考えられた. さらに, 工場内の A. flavus 汚染主認められたので, 機器等を消毒し, その効果を認めた.
  • 食品中の残留農薬分析に関する研究 (第35報)
    河村 葉子, 関田 寛, 佐々木 久美子, 武田 明治, 内山 充
    1982 年23 巻1 号 p. 81-85_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    殺線虫剤および土壌殺虫剤として外国で使用されている ethoprop について有機塩素農薬14種および有機リン農薬9種との系統分析法を検討した. アセトン-n-ヘキサン混液で抽出し濃縮後, フロリジルカラムに注入し, 15%エーテル含有n-ヘキサンおよびエーテル各200mlで順次溶出した. ethoprop は後者に溶出し, FPD-GCで定量した. 有機塩素農薬は前者に, 有機リン農薬は両者に溶出するので各々をECD-GC, FPD-GCで定量した. ethoprop の回収率は81~95%であった. 更にGC-MSによる確認法も検討した.
  • 安井 陽子, 武田 信幸, 逸見 希子, 谷 米太郎
    1982 年23 巻1 号 p. 86-90
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top