食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
24 巻, 2 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
  • 坪内 春夫, 山本 勝彦, 久田 和夫, 坂部 美雄
    1983 年24 巻2 号 p. 113-119_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    アフラトキシン (AF) で自然汚染されたピーナッツ及び人工汚染培養米を培地として Aspergillus niger と毒素非産生性 Aspergillus flavus を28°で25日間培養した. ピーナッツ, 米培地中のAFは二つの菌株により減毒されたがその作用は, A. niger の方が毒素非産生性 A. flavus より強く現われた. A. niger を培養した場合には培養5日目で約80-90%のAFが減毒され, 培養10日-15日目ではAFは検出されなかった. これに対し毒素非産生性 A. flavus を培養した場合には培養15日目で約50%以上の減毒が見られたが, その後減毒性は弱くなり, 培養25日目でも完全には減毒されなかった. さらに A. niger と毒素非産生性 A. flavus のAF減毒性を鶏胚法により確認した.
  • マコンブ中のヒ素化合物に関する研究 (第1報)
    吉田 政晴, 田中 凉一, 樫本 隆
    1983 年24 巻2 号 p. 120-124_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    マコンブ中のヒ素について, その化学形態を解明する目的で検討を行った. ヒ素化合物は水-メタノール (4:1) 混液によく移行し, 抽出率は90%以上で溶出物の大部分が水溶性化合物であった. このヒ素化合物は限外ろ過の結果から分子量が500~1,000の間に存在すると考えられる. Sephadex G-10 を用いたゲルろ過, 並びに活性炭カラムクロマトグラフィーでは, 対照市販ヒ素化合物のいずれとも異なった挙動を示し, フェノール・硫酸反応陰性であった. また強陰イオン交換体の QAE-Sephadex に吸着することから, 何らかのアニオン基を構成成分に持っていると考えられた. なおニンヒドリン反応, ジチゾン反応ともに陰性であった.
  • 知見 憲次, 奥田 輝雄, 丸山 武紀, 兼松 弘, 新谷 動, 森田 茂, 山田 明男
    1983 年24 巻2 号 p. 125-129_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    麻ひ性貝毒の主成分であるゴニオトキシン群 (GTXs) を毒化ホタテガイの中腸腺から分離, 精製した. このGTXsのLD50値の2/5から3/5量をddY系の雄マウスの腹腔内に10日間前投与を行って, この影響を観察したが異常は認められなかった. この前処理した群にGTXsの大量投与を行い腹腔内投与によるLD50を測定した. この結果, GTXs連続前投与群のLD50は0.760MU/20g, 対照としての0.01N塩酸の前投与群は0.774MU/20gであり, 抵抗性の形成は認められなかった. また, 0.40MU/20g量のGTXsを一回前投与した後, 1, 2, 3そして4時間経過した後にGTXsの大量投与を行い, 各時間毎のLD50値を求めて, GTXsの毒作用の残存率を調べた. この毒作用は時間の経過により徐々に減少し, 4時間後には消失した.
  • 畜産食品中の残留抗生物質分析法に関する研究 (第3報)
    斎藤 文一, 藤崎 尚子, 鈴木 昌二, 高須 一重, 丹野 憲二, 内部 博泰
    1983 年24 巻2 号 p. 130-135_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    アンバーライトXAD-2樹脂カラムを用いて豚組織残留タイロシン, エリスロマイシン, スピラマイシン, オレアンドマイシン及びキタサマイシンの分析法を検討した. 除タンパク処理後メチルアルコール抽出を行う方法にて良好な結果を得た. 平均回収率は筋肉93.2%以上, 肝臓92.5%以上であり, 検出感度は試料中0.05ppm及び0.01ppm (エリスロマイシン) であった. また, 他の抗生物質を添加してそれらの影響を判定した. 各抗生物質はバイオオートグラフィーにより分別確認できた.
  • 田中 凉一, 池辺 克彦, 田中 之雄, 樫本 隆
    1983 年24 巻2 号 p. 136-141_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    重金属分析の前処理として従来の湿式灰化とは異なる低温灰化法 (LTA) について検討を行った. その結果, 灰化に酸素プラズマを利用するため試薬類をほとんど使用せず, 灰化後の分析操作が簡単であるためこれらに起因する金属の汚染がない. 灰化に際しては試料の形状によって水分の除去や飛散防止などの処理が必要である. 灰化による金属の揮散はヒ素を除いてほとんど認められない. ヒ素も R. F. power を100W以下で使用すれば揮散はなく, カドミウム, 亜鉛, マンガン, 鉛, クロム, ニッケル, 銅などの添加回収率は100%前後と良好であった. FAO/WHO合同の標準試料を用いたクロスチェックにおいても非常に良好な結果であった.
  • パラオキシ安息香酸エステル類の抗菌作用 (第1報)
    竜口 和恵, 鶴田 美智子, 渡辺 忠雄
    1983 年24 巻2 号 p. 142-146_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    パラオキシ安息香酸エステル類 (PHBAE) の Escherichia coli JE1011とその外膜変異株である NS mutants に対する抗菌作用を検討した. 疎水度が大きいPHBAEは NS mutants に強い抗菌力を示したが, 親株に対するこれらの抗菌力は弱かった. JE1011株をEDTAで処理すると外膜固有の成分であるLPSを初め, タンパク質, リン脂質が漏えいし, 外膜の損傷が示唆された. EDTA処理菌に対するPHBAEの抗菌力は疎水度が大きいものほど顕著であった. 以上の実験結果は大腸菌の野性型外膜が疎水度の大きいPHBAEの透過障壁として作用することを示唆する.
  • ピレスロイド系殺虫剤に関する研究 (第2報)
    岡田 作, 宇野 正清, 農澤 宗利, 谷川 薫
    1983 年24 巻2 号 p. 147-154_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    電子捕獲型検出器付きガスクロマトグラフィー (ECD-GC) による穀類中のピレスロイド一斉分析法を検討した. 試料はアセトニトリル抽出後, フロリジルカラムで10%エーテル-n-ヘキサン (溶出液 I), 10%酢酸エチル-n-ヘキサン (溶出液 II) により分離溶出し, ECD-GCへ注入した. 溶出液Iにパーメスリン, 溶出液IIにアレスリン, フタルスリン, ピレスリン (天然) が分画された. GC用カラムとしてカラム充てん剤2% XE-60と2% OV-17のカラム及び3% SE-30カラムを使用した. 有機塩素系農薬とのガスクロマトグラム上での重なりは見られなかった. 添加回収は全ピレスロイドについて78~96%であった.
  • パラオキシ安息香酸エステル類の抗菌作用 (第2報)
    竜口 和恵, 碇山 尚子, 渡辺 忠雄
    1983 年24 巻2 号 p. 155-160_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    対数増殖期のE. coli JE 1011をpH 7.0で30°を対照区として45°, 48°, 50°の各温度で加熱処理した. 45°の加熱は菌の増殖には影響を与えなかったが, LPSや主要タンパク質の漏えいによって示される外膜の損傷を引起こした. 48°, 50°の加熱は処理時間が長くなるにつれて菌の増殖を阻害し, LPSや外膜タンパク質の漏えいに加えて, 表在性酵素や260nm吸収物質の漏えいを顕著に増大させた. このことは細胞質膜の損傷及び機能の低下を示唆する. 上記の損傷をうけたE. coli JE 1011に対するパラオキシ安息香酸エステル類の抗菌作用を検討したところ, 45°の加熱により疎水度の大きいエステルほど抗菌力が増大した. この傾向は48°, 50°ではさらに顕著となり, 48°のブチルで2日間, 50°のプロピル, ブチルエステルでは5日間観察しても菌の増殖は全く認められなかった.
  • 食品添加物の摂取に関する研究 (第1報)
    一色 賢司, 宮田 一正, 松井 重樹, 堤 将和, 渡辺 忠雄
    1983 年24 巻2 号 p. 161-165_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    14種の食品添加物をマウスに経口投与したところ, オルトフェニルフェノール, ジフェニル, チアベンダゾール及びピペロニルブトキサイドによるヘキソバルビタール睡眠時間の延長が認められた. さらに, ゾキサゾラミン麻ひ時間も上記の食品添加物の経口投与によって延長された. 薬理作用の延長効果は各食品添加物の投与1時間後に最大となった. 薬理作用の延長に必要な投与量はオルトフェニルフェノール, ジフェニル及びチアベンダゾールでは50mg/kgであった. しかし, ピペロニルブトキサイドでは5mg/kgの投与で薬理作用の延長効果が発現された.
  • 新村 寿夫, 兼俊 明夫, 中島 久男, 山羽 力
    1983 年24 巻2 号 p. 166-173_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    没食子酸プロピル100mgを摂食及び絶食ラットに経口投与し, 尿中代謝物をイアトロスキャンにより定量した. 代謝物の尿中排泄は3日以内に完了し, 投与量に対する総排泄量の平均は摂食ラット及び絶食ラットで, それぞれ71及び82%であった. 摂食ラット, 絶食ラットともに, 主要代謝物は4-O-メチル没食子酸及び没食子酸であった. 未変化の没食子酸プロピルは尿中に排泄されなかったが, そのグルクロニドが約5%排泄された. 没食子酸及び4-O-メチル没食子酸それぞれの総量には絶食の影響はみられなかったが, 没食子酸の抱合が絶食により抑制された. 微量代謝物として, ピロガロールが多くのラットに検出された.
  • 新村 寿夫, 兼俊 明夫, 土屋 利江, 山羽 力
    1983 年24 巻2 号 p. 174-180_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    主としてラット肝分離細胞を用い, 没食子酸プロピル (PG) の代謝及びその代謝に及ぼすアルコール添加の影響を検討した. Hank の平衡塩液中で10-3M PGと肝細胞を1時間培養したとき, 多量の没食子酸 (うち16%が抱合体) と微量の4-O-メチル没食子酸 (MG) を生成した. この際メチオニン添加によりMGは増量した. なお全腎由来細胞によるPG加水分解率は肝細胞に比らべて低く, 抱合体の生成は認められなかった. 5×10-3Mエタノールを加えて肝細胞とPGを培養すると, エタノールを加えないときには認められない代謝物が生成した. このものは10-1Mエタノールの存在で1時間培養したとき, 最大量に達しその後除々に減少した. GCMSなどによりこのものは没食子酸エチルと同定された. PGの没食子酸部分はC1~C5のアルコールのうちでエタノールに最も転移しやすかった.
  • 改良型精油定量器を用いる分析法に関する研究 (第4報)
    松本 浩, 河村 典久, 宇野 圭一
    1983 年24 巻2 号 p. 181-186_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    殺虫剤として外国で広く使用されてきたトキサフェンの分析をECD-GCで行う場合, 有機塩素系農薬及びPCBなどがトキサフェンと類似したピークを示す. そこでこれらの妨害物質の除去と精製法の検討を行った. すなわち, 硫酸-発煙硝酸混液 (1:1), 0°, 15分間処理後水で希釈, 改良型精油定量器により蒸留を行いトキサフェンをn-ヘプタンに捕集しECD-GCで定量した. この混酸処理によりDDT類, ドリン類, PCBなどの妨害ピークは消失し, また従来の反応液希釈-抽出-濃縮-カラムクロマト精製-濃縮の操作を改良型精油定量器による蒸留法によって簡略化することができた.
  • 水田除草剤の魚介類中残留 (第4報)
    鈴木 滋, 佐藤 信俊, 高槻 圭悟, 加茂 えり子, 菊地 秀明, 牛沢 勇, 堺 敬一
    1983 年24 巻2 号 p. 187-193_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    水田除草剤の CNP (chlornitrofen) は環境中で容易にそのニトロ基の還元が行われ, アミノ誘導体に変換する. このことから5~6月の期間中CNPに汚染された魚介類について, CNP還元代謝体の検索を行い, その残留汚染物として新たに CNP-acetamide (CNP-a) 及び CNP-formamide (CNP-f) を検出した. さらにこれらの残留分析法を確立し宮城県内一定地点の試料について残留の経時変化の調査を行った. この結果5~6月の除草剤使用時期とほぼ一致して高い残留値を示し, その最高値はシジミ中で0.58ppm (CNP-a), 0.24ppm (CNP-f) を示したが, 7月以降は速やかに減少し, 長期残留生は認められなかった.
  • 重金属の生体内挙動に関する研究 (第2報)
    田中 之雄, 田中 凉一, 樫本 隆
    1983 年24 巻2 号 p. 194-200_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中のカドミウムの存在形態の単純モデルとしてラットにカドミウム及びシステインを同時経口投与したときの影響を調べた. 急性毒性試験でカドミウム単独投与のLD50値は204.2mg/kg (CdCl2・2.5H2Oとして), カドミウム及びシステインを同時経口投与したときのLD50値は58.3mg/kgであり, システインを同時投与することによってLD50値は約1/3となった. 連続経口投与実験でも, カドミウム及びシステイン同時投与群 (CdCl2・2.5H2O 10mg/kg/day, システイン塩酸塩1500mg/kg/day) の方が, カドミウム単独投与群 (CdCl2・2.5H2O 10mg/kg/day) よりもすべての臓器においてカドミウム蓄積が大きく6週後にプラトーになった.
  • 宇野 正清, 陰地 義樹, 農澤 宗利, 中平 宏志, 谷川 薫
    1983 年24 巻2 号 p. 201-206_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    プロピネブとその分解生成物のプロピレンチオウレア (PTU) の分析法を開発した. プロピネブは酸分解生成物のプロピレンジアミンをダンシル化後薄層クロマトグラフで分離し, 螢光検出器付二波長デンシトメーターで定量した. またPTUはN-メタンスルポニルS-(m-トリフルオロメチルベンジル) 誘導体にしてFPD-GCで定量した. 添加回収率はプロピネブで41~74%, 平均55.5%, PTUは77~107%, 平均89.2%であった. プロピネブ製剤中にはPTUが0.062~0.13%含有されていた. 市販農作物中にはプロピネブとPTUは検出されなかったが, 市販ビール20検体中10検体にPTUが0.001~0.007ppm検出された.
  • プラスチック添加剤に関する研究 (第2報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1983 年24 巻2 号 p. 207-212_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    主にプラスチックの酸化防止剤として使用されているテトラキス-[メチレン-3-(3′,5′-ジ-tert-ブチル-4′-ヒドロキシフェニル) プロピオネート] メタン (商品名 Irganox 1010) は高分子物質のため通常ガスクロマトグラフ (GLC) では測定できない. そこで, ポリエチレン食品包装用フィルム中の本物質をクロロホルム抽出した後, 水酸化カリウム-メタノール処理して得た分解生成物のメチル (3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル) プロピオネートをGLCにより定量した. 本法は高速液体クロマトグラフ法により得られた測定値とよく一致し, またGLC-質量分析計を用いて目的物質を確認できた.
  • プラスチック容器包装に関する衛生学的研究 (第9報)
    丹 茂, 岡田 太郎
    1983 年24 巻2 号 p. 213-219_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品用ポリスチレン (PS), アクリロニトリル・スチレン樹脂 (SAN樹脂) 及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂 (ABS樹脂) 製品中のα-メチルスチレン (α-MSt) 残留量をガスクロマトグラフィーにより測定した. その結果, 市販のPS及びSAN樹脂製品からは定量限界20ppmにおいて残存α-MStは認められなかったが, ABS樹脂製品からは72~2496ppm検出された. またABSシートを用いた食品類似溶媒への移行試験ではマスフラグメントグラフィー高により, n-ヘプタン中への溶出が若干認められ, 油脂及び脂肪性食品に溶け易い傾向がうかがえた.
  • 矢部 芳枝, 丹 茂, 二宮 隆博, 岡田 太郎
    1983 年24 巻2 号 p. 220-224_1
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中のエチレンジアミン四酢酸 (EDTA) の高速液体クロマトグラフィーによる分析法について検討した. 操作の最初にジアミノプロパン四酢酸を内部標準物質として加え試験溶液を調製し, EDTA測定の際に内部標準法により含有量の補正を行った. 添加回収実験では98.6~103.8%の回収率が得られた. 本法を食品に適用したところ, 米国で購入したドレッシング, マヨネーズにおいて36~42ppm検出され, 他の市販国産品では定量限界5ppmにおいてEDTAの検出は認められなかった.
  • 北田 善三, 佐々木 美智子, 谷川 薫, 直井 裕, 福田 忠明, 加藤 善規, 岡本 一郎
    1983 年24 巻2 号 p. 225-229
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 荻原 博和, 佐藤 啓子, 春田 三佐夫
    1983 年24 巻2 号 p. 230-233
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 松崎 静枝, 片山 淳, 内田 和克
    1983 年24 巻2 号 p. 234-236
    発行日: 1983/04/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1982年2月から3月の間, 山口県柳井保健所管内の2か所の食鳥処理場において C. jejuni/coli の汚染実態調査を実施した.
    大規模処理場A, 小規模処理場Bの両者とも C. jejuni/coli による器機, 設備の汚染状況は著しく特にカット処理台のふきとり検体については, 処理場Aでは76.9%, 処理場Bでは70%の陽性率であった. また, と体, カット肉からも高率に分離された. 本調査の結果, ニワトリが保菌しているこの菌が処理過程中, と体を汚染し, このと体がさらに加工ラインを汚染し, それによってカット肉をはじめとし, ささみなどの内部肉まで汚染が拡散することが判明した. なお作業後の器機設備の清掃が十分なされれば, 汚染菌数は著しく減少することもわかった. 作業員の保菌率は一般健康者のそれと差が認められなかった.
feedback
Top