食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
25 巻, 4 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 佐藤 啓子, 荻原 博和, 春田 三佐夫
    1984 年25 巻4 号 p. 289-296_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の菌相を解析する手法として, アミノペプチダーゼテストと選択培地組合せ法について比較検討した. アミノペプチダーゼテストは, 細菌をグラム陽性菌と陰性菌に区別する方法としてはすぐれた方法である. 一方, グラム陽性菌用のフェネチールアルコール寒天培地とグラム陰性菌用のCVT寒天培地を用いた選択培地組合せ法もアミノペプチダーゼテストと同様, 利用できるが, アミノペプチダーゼテストの方が組合せ法に比べてより信頼性が高く, 迅速な方法と思われた.
  • 新しいタイプのフラットサワー変敗 (第7報)
    中山 昭彦, 門田 元, 園部 順子
    1984 年25 巻4 号 p. 297-309_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    コーヒー缶詰及びしるこ缶詰の偏性嫌気性 (O. A.) フラットサワー変敗原因菌52株の性状は, 硝酸塩の還元能以外はすべて同じであり, 2グループに分けられた. 主な性状はグラム陽性, 桿菌, 偏性嫌気性, 胞子形成, 好熱性, ガス非産生, 亜硫酸塩還元, 硫酸塩非還元である. Bergey's manual によると, 胞子形成, 桿菌, そして, 偏性嫌気性ということから, 分離菌株は Clostridium 属または Desulfotomaculum 属に属するものと考えられた. 現在これら属中には好熱性菌は6種承認されているが, GC含量, 硫酸塩還元能, 及び栄養要求性から, 分離菌株は Clostridium thermoaceticum に最もよく類似していた. さらに分離菌株の各グループの代表菌株と参考株 (Clostridium thermoaceticum DSM 521) との比較研究の結果, 形態的, 培養的, 及び生化学的性状には大きな相異はみられず, O. A. フラットサワー変敗原因菌は Clostridium thermoaceticum と同定された.
  • GC/MS による食品中汚染物質のモニタリング (第1報)
    陰地 義樹, 宇野 正清, 谷川 薫
    1984 年25 巻4 号 p. 310-316_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中に存在する汚染物質をGC/MSで検索する場合に障害となる脂質の確認を行うとともに, DCCによる汚染物質の分画と脂質の除去について検討した. 魚肉中の脂質の主成分はトリグリセリド (TG) であるが, 他にジグリセリド (DG), コレステロール (Ch), 遊離脂肪酸 (FFA), モノグリセリド (MG), リン脂質 (PL) などが確認できた. とくに, DG, Ch, FFAが主妨害物であった. DCCを用いてこれらの脂質と種々の化学物質との分離分画を試みたところ, 相互に分離されて高倍率の濃縮が可能となった.
  • 加藤 クニ, 中岡 正吉, 伊藤 和敏
    1984 年25 巻4 号 p. 317-321_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品用包装フィルムの可塑剤の調査を行った. ポリ塩化ビニル (PVC) 製フィルムに使用されている可塑剤は2種類に分けられ, 一つはジイソノニルアジペートであった. もう一つは, アジピン酸とn-ヘキシル, n-オクチル, n-デシルの3種のアルコールから構成されている6種類のアジピン酸エステル (AAE) の混合物と推定され, さらにアセチルクエン酸トリブチルが併用されていた. これらAAEの定量は, 三フッ化ホウ素メタノール試液でメチルエステル化をすることにより, 生成したジメチルアジペートあるいは各アルコールの量から総AAEとして求めることができた. PVC製フィルム中のAAEの含有量は12.0~22.0%であった.
  • 寺本 忠司, 坂崎 利一
    1984 年25 巻4 号 p. 322-328_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    豆腐, 惣菜などの食品及び調理器具, 飲料水などの環境材料から分離された大腸菌群を主体とするグラム陰性, 通性嫌気性, 発酵性桿菌2,842株の細菌分類学的解析を行った. 応用細菌学では大腸菌群に数菌種を与えているにすぎないが, 供試した2,842株は分類学的に51菌種に分けられた. IMViCシステムで E. coli とされる菌群には, E. coli のほか, おそらく環境由来菌とみなされる8菌種がみられ, 真の E. coli とこれらの菌種とはもっとも簡便には44.5°培養で鑑別できることが確認されたが, E. coli にもこの温度で発育しないものが約17%あった. また E. coli 188株中の13.3%は乳糖遅または非発酵性, さらに乳糖発酵性菌株の10.4%はガス非産生で, これらは現行の大腸菌群検査では指標菌とはみなされないことが指摘された.
  • 勝田 新一郎, 田場 典治, 知見 憲次
    1984 年25 巻4 号 p. 329-333_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    麻痺性貝毒 gonyautoxin 群 (GTXs) をウサギに投与し, 心電図及び血圧を指標にして循環系に対する作用を検討した. ついで, フグ毒 tetrodotoxin (TTX) の循環機能に対する作用の比較検討も行った. その結果, GTX群, TTXのいずれを投与しても一過性の血圧下降が観察された. 又, GTX群では洞性頻脈, 房室ブロック, 発作性心室性頻拍, 心室細動及び心室粗動などの病的心電図所見が得られたのに対し, TTXでは洞性徐脈, 房室ブロック以外に病的所見は認められなかった. 毒物投与後, 血圧下降や不整脈の出現する時間は, 用量依存性であるものの, 一般にGTX群投与の場合において短いことが観察された.
  • 井部 明広, 西島 基弘, 斉藤 和夫, 安田 和男, 上村 尚, 永山 敏廣, 牛山 博文, 直井 家壽太, 二島 太一郎
    1984 年25 巻4 号 p. 334-341_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中のオクラトキシン (OCT) A及びBの分析法を検討した. 試料からメタノール-1%炭酸水素ナトリウム溶液 (1:1) で抽出後, エーテルに転溶した. 抽出物は15%含水シリカゲルカラムでクリーンアップ後, カラムに Finepak SILC18, 移動相にアセトニトリル-0.1%リン酸 (50:50), 検出器に蛍光を用いた高速液体クロマトクフフィー (HPLC) で測定した. 添加回収率は20,100ppb添加で87-101%であり, 定量限界は試料あたり約2.5ppbであつた. また, 確認法としてメタノール-硫酸によりOCTのメチルエステル誘導体を作製し, HPLCにより確認を行った. 本法を用い市販品171検体に適用したところ, らい麦粉15検体からOCTAをTrace-20ppbの範囲で検出した.
  • 近本 武次, 米谷 武士
    1984 年25 巻4 号 p. 342-346_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    パン, 洋菓子中のエタノールとプロピオン酸をガスクロマトグラフィーにより迅速に同時定量する方法を開発した. 衛生試験法に従って得られた水蒸気蒸留液をギ酸により酸性とし, この溶液を水素炎イオン化検出器付きのガスクロマトグラフに注入し両化合物を分離定量した. 本法により両化合物は, 0.05g/kgまで精度よく定量できた. 市販のパン及び洋菓子15試料に本法を適用し, エタノールはすべての試料から0.07~19.3g/kg, プロピオン酸は4試料から0.04~0.69g/kgの範囲でそれぞれ検出された.
  • 吉元 誠, 野田 邦明, 波多野 昌二, 渡辺 忠雄
    1984 年25 巻4 号 p. 347-351_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ラット肝臓細胞をコラゲナーゼにより遊離し, これらの細胞の生存率, RNA及びタンパク質合成に及ぼすタール色素の影響を検討した. 細胞の収率及び生存率は, 各々60.5±15.8×106個/g肝臓及び87.0±2.4%であった. タール色素の添加 (1mM) により生存率の低下が認められた. 特にローズベンガル添加区では, 4時間培養後, その生存率はゼロであった. ポンソー3R及びアマランスはウリジンのRNAへの取り込みを促進した. しかし, イソロイシンの取り込みにおいて, 色素添加区と無添加区の間に差は認められなかった.
  • 吉元 誠, 野田 邦明, 波多野 昌二, 渡辺 忠雄
    1984 年25 巻4 号 p. 352-355_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ローズベンガル (300mg/kgラット体重/日) をラットに30日間経口投与し, 体重, 臓器重量, 肝臓成分及びRNA合成に及ぼす影響を検討した. ラットの体重増加について影響は認められなかったが, 肝臓重量は有意に減少した. 肝臓成分の分析は脂肪及びグリコーゲンの減少を示唆した. ローズベンガル投与ラットより調製された肝臓の細胞核のRNA合成能及びRNA含量においてコントロールと差は認められなかったが, 核タンパク質の減少が観察された. これらの結果から, ローズベンガルのラットへの経口投与は, ラット肝臓のRNA合成よりむしろ他の代謝系に影響を及ぼすことが示唆された.
  • 都築 俊文, 砂川 紘之, 安藤 芳明
    1984 年25 巻4 号 p. 356-359_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ウエルシュ菌 Clostridium perfringens NCTC 8238の Duncan and Strong (DS) 培地における芽胞形成に及ぼす前培養培地としてのチオグリコレート培地成分の影響を調べたところ, 芽胞形成は培地の製品別または同一製品でもロットによって著しい差異が認められた. そこで, 同培地中のペプトンの種類及びグルコース量について検討したところ, トリプチケース (BBL) が最も良好であったが, 同様にロットによる差異が認められた. またグルコース濃度を0.5%より0.1%に減らし, 前培養時間を16時間より24時間に延ばすと, 芽胞形成率はトリプチケースのロットに関係なく著しく上昇した. ウエルシュ菌の Hobbs 血清型レファレンス株について, エンテロトキシン産生性を芽胞形成率と比較して示した.
  • 村上 りつ子, 山本 和則, 神谷 隆久, 小室 道彦, 掛札 しげ子, 高井 勝美
    1984 年25 巻4 号 p. 360-365_1
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中のソルビン酸を, 溶媒抽出を行わず, 透析法により分離し, 直接, 透析外液を硝酸酸性として, 硝酸第二鉄溶液を加え, 沸とう水浴中で加熱酸化し, チオバルビツール酸 (TBA) を加え, 発色させ, 比色定量を行った. この方法は, 試料中にエタノールが共存する場合でもその除去操作を必要としないため, ぶどう酒はじめ, 市販食品中のソルビン酸を短時間で定量することができた.
  • 荻原 博和, 佐藤 啓子, 清水 苗一, 春田 三佐夫
    1984 年25 巻4 号 p. 366-370
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    IDFが提案した液状乳中の微生物の生菌数測定法について生乳, 殺菌乳を対象に公定法及び食品衛生検査指針法との比較検討を試みた結果, 次のような成績を得た.
    1) 培養温度を30°と設定しているIDF標準法が最も高い測定値を示し, 次いで培養温度を35°とする指針法, 公定法の順であった. なお, 指針法と公定法の間には本質的な差はみられなかった.
    2) 希釈水については, 0.1%ペプトン水を用いた場合に測定値が最も高く, 生理食塩水の場合最も低い値を示した. 緩衝生理食塩水と1/4リンゲル液の間には差はみられなかった.
    3) 培地については, 脱脂粉乳を添加した培地の方が無添加のそれより測定値は高かった.
    4) 培養条件では生乳, 殺菌乳とも30°, 72時間培養による測定値は, 35°48時間培養による測定値に比べて明らかに高い値を示した.
    5) 30°で48時間培養した場合と72時間培養した場合とでは, 生乳については差はみられなかったが, 殺菌乳については72時間測定値の方がはるかに高い値を示した.
  • 安田 和男, 西島 基弘, 斉藤 和夫, 上村 尚, 井部 明広, 永山 敏廣, 牛山 博文, 田端 節子, 松本 幸子, 直井 家壽太, ...
    1984 年25 巻4 号 p. 371-377
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 上野 清一, 小山田 則孝, 久保田 かほる, 石崎 睦雄
    1984 年25 巻4 号 p. 378-382
    発行日: 1984/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top