これまで毒力の報告例がみられないカラス
Fugu rubripes chinensis 計66個体 (雄40, 雌26) を対象に, 肝臓と卵巣の毒力を調べ, 近縁種のトラフグ
F. rubripes rubripes (雄21, 雌23個体) のそれと比較した. その結果, カラスの雄の場合, 有毒肝臓出現率は15.0%, また最高毒性値は100MU/g, 同じく雌ではそれぞれ23.1%及び1,500MU/gと, 雌雄差が認められた. 対象のトラフグの場合には, 雄でそれぞれ9.5%及び100MU/g, また雌では21.7%及び510MU/gと, ここでも雌雄差がみられた. 他方, 有毒卵巣出現率と最高毒性値は, カラスでそれぞれ57.7%及び2,000MU/g, トラフグでそれぞれ65.2%及び820MU/gであった. 以上により, カラスとトラフグの毒力は相似ること, 両者の肝臓の喫食は著しい危険を伴うこと, などが明らかにされた.
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