2社の食用赤色3号 (エリスロシン, ER) を0% (対照), 0.25%, 1%, 4%含有する添加飼料を作製し, SD雄性ラット (7週齢) に10~15匹を一群とし2週間の摂餌試験を行い, その血清中のT3 (トリヨードチロニン), T4 (チロキシン) 及びTSH (甲状腺刺激ホルモン) の変動, 更にTPO (甲状腺ペルオキシダーゼ活性), 血清中ER濃度を調べた. 4%飼料群で体重増加の抑制が認められ, TSHレベルの変化は認められなかったが, 血清中のTPOは低下し, T4は増加し, T3は減少が認められた. 2社の色素飼料間にわずかながらT4, T3, TPOにおいて差が認められたがこの違いは色素のサイズの大きさに基づく吸収率の差異がかなり影響しているものと思われる.
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