1. 市販加工食品を対象として, キャピラリーGCによるDON, NIVの低レベル分析について検討を行った. 現在採用されている前処理方法のままで, 低濃度の分析が可能になった.
2. 得られたクロマトグラムの状態から分析結果の信頼度についての考察を行い, その結果を測定値とともに表示した.
3. 市販の穀類加工品及び加工食品32検体についてDON, NIVの汚染調査を行った. 陽性率は63%であり, その汚染のレベルは10ppb以上が9例, 10ppb未満が17例であり, NIVによる汚染が特徴的であった. この結果から, DON, NIVによる汚染は低レベルであるが汚染頻度が高いことが予想された.
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