しるこ缶詰から分離したフラットサワー変敗クロストリジウムは, 同様に分離された他の研究者の菌株と亜硫酸塩還元能に対する性状が異なり, 通常の亜硫酸塩培地で発育阻害を受けた. この不一致は, 原因菌の分離・同定結果に影響を与えると思われるので, 亜硫酸塩の還元能及び耐性を試験した結果, 0.04%までは良く発育し, 還元能も陽性であったが, それ以上の濃度では強く阻害を受けた. 従って, 通常試験される亜硫酸塩濃度 (0.05~0.1%) で発育できない菌株も存在するから, 0.03%に下げた培地で試験をすべきであると考える. また, 耐熱性では, 分離株が
D121=44.7,
z=14.0で121°120分の加熱処理に, 一方, 標準株は
D121=21,
z=14.3で121°60分の加熱処理に耐える芽胞を造ることがわかった.
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