食品衛生学雑誌
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29 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 宮本 文夫, 佐伯 政信, 原田 基夫
    1988 年29 巻4 号 p. 227-234_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の亜硫酸のイオンクロマトグラフィー (IC) による定量法を検討した. 試料中の亜硫酸を20%リン酸酸性下, 90°の水浴中で窒素通気により分離し, トリエタノールアミン溶液に捕集した後, ICで測定した. ICの溶離液は3.5mM炭酸ナトリウム・40mM炭酸水素ナトリウム溶液を用いた. 亜硫酸の測定を妨害する亜硝酸イオンはスルファミン酸アンモニウムで, アルデヒド類は2,4-ジニトロフェニルヒドラジンでそれぞれ除去した. 水及び食品からの亜硫酸の回収率は10及び100μg/gの添加で89.0~109.0%,検出限界は試料5gの場合0.2μg/gであった. 亜硫酸処理食品及び亜硫酸未処理食品における本法と通気-GC法の測定値は良く一致した.
  • 村上 千秋, 丸山 武紀, 新谷 勲
    1988 年29 巻4 号 p. 235-239_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    HPLCによる食品中のモノグリセリドの高感度で迅速な定量法を開発した. 食品中のモノグリセリドは, 分離操作なしに3,5-ジニトロ塩化ベンゾイルで誘導体にした. この誘導体の溶液を Unisil Q 5C8カラムに注入し, 移動相にアセトニトリル-水 (82.5:17.5) を用いUV 230nmで検出した. 種々の食品中のモノグリセリドは, HPLC上に妨害されることなく選択的に検出された. C14, C16, C18, C20, C22, C18:1及びC18:2をそれぞれ単一のピークとして分離することができた. ショートニング, マーガリン, マヨネーズ, アイスクリーム, コーヒーホワイトナーにC16及びC18のモノグリセリドをそれぞれ0.1%添加した場合の回収率は97%以上であった. 本法は食品中のモノグリセリドの日常的な分別定量に適した方法である.
  • 中村 優美子, 外海 泰秀, 長谷川 ゆかり, 伊藤 誉志男
    1988 年29 巻4 号 p. 240-248_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    アルギン酸ナトリウム, アルギン酸カリウム, アルギン酸及びアルギン酸カルシウムの水溶液あるいは懸濁液90.4mg/kg (日本人のアルギン酸及びその塩類の1日摂取量の50倍量) をラットに経口投与した場合のアルギン酸の代謝及びNa, K, Caバランスに及ぼす影響を調べた. アルギン酸の糞中排泄量及び胃腸内含量の時間的変化については塩類の違いによる差は認められず, 1) 72.7~79.3%が3日以内に糞中へ排泄され, 2) 投与されたアルギン酸類は2時間後には胃に留まっていたが, 徐々に小腸 (4時間後), 大腸 (8時間後) に移行し, 24時間後には大部分が大腸に移行していた. また, いずれのアルギン酸類も血清Na, K, Caバランスに顕著な影響を及ぼさなかった.
  • 吉田 耕一郎, 宮越 伸治, 長谷川 孝義
    1988 年29 巻4 号 p. 249-255_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    難水溶性溶媒ジイソブチルケトン (DIBK) を用いたジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム (DDTC)-DIBK溶媒抽出原子吸光法により食品中の微量重金属 (Cd, Ni, Co, Pb及びCu) を高感度で精度良く定量する方法を確立した. すなわち, あらかじめpH 5に調整した試料分解液に10%DDTC-1N 水酸化ナトリウム溶液を加えてアルカリ性 (pH 13) 下でキレート化し, 少量のDIBKで抽出したところ, 多量に共存する鉄及びマンガンの影響を全く受けることなく微量重金属の定量が可能であった. 本法の正確性は標準試料により確認された. また, 食品に 0.04~4μg/g相当添加したときの回収実験結果は回収率95.3~102.6% (相対標準偏差0.2~3.2%) であった. 食品における検出限度はCd 0.001μg/g, Cu0.002μg/g, Ni, Co及びPb 0.01μg/gであった.
  • 山本 和則, 神谷 隆久, 小室 道彦, 掛札 しげ子, 村上 りつ子, 一条 悟朗
    1988 年29 巻4 号 p. 256-261_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    しるこ缶詰から分離したフラットサワー変敗クロストリジウムは, 同様に分離された他の研究者の菌株と亜硫酸塩還元能に対する性状が異なり, 通常の亜硫酸塩培地で発育阻害を受けた. この不一致は, 原因菌の分離・同定結果に影響を与えると思われるので, 亜硫酸塩の還元能及び耐性を試験した結果, 0.04%までは良く発育し, 還元能も陽性であったが, それ以上の濃度では強く阻害を受けた. 従って, 通常試験される亜硫酸塩濃度 (0.05~0.1%) で発育できない菌株も存在するから, 0.03%に下げた培地で試験をすべきであると考える. また, 耐熱性では, 分離株がD121=44.7, z=14.0で121°120分の加熱処理に, 一方, 標準株は D121=21, z=14.3で121°60分の加熱処理に耐える芽胞を造ることがわかった.
  • 角田 光淳, 井上 典子, 岩崎 弘子, 秋谷 正人, 長谷部 昭久
    1988 年29 巻4 号 p. 262-266_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    生鮮食肉及び魚肉中のニコチン酸 (NA) 及びニコチン酸アミド (NAA) の簡易で迅速な精度の良い分析法を開発した. 試料にメタノールを加え, リン酸酸性下でNA及びNAAを抽出, ろ紙及びメンブランフィルターでろ過の後, 高速液体クロマトグラフィーで測定した. 分析カラムは内径4.6mm×長さ5cm, 充てん剤はC18で粒径3μmを用いた. 対イオン剤はドデシル硫酸ナトリウムを用いた. この方法の検出限界は約0.1mg%で, NA及びNAAをそれぞれに5ないし25mg%添加したときの回収率は97%以上であった. また, 食肉や魚肉には検出されないとされるNAがまれに検出される原因について検討した. その結果, 貯蔵中に細菌によってNAAがNAに変化することが判明した. また市販の食肉やマグロの大多数からNAが検出された.
  • 天川 映子, 大西 和夫, 西島 基弘, 坂井 千三
    1988 年29 巻4 号 p. 267-272_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    HPLCによる食品中の有機酸分析法を検討した. 前処理として試料抽出液のpHを9~10に調整後, ホウ酸で処理したDEAE-セファデックスを用いたカラムクロマトグラフィーを行った. その際, 溶出溶媒の0.1N塩酸にメチルレッドを加えることにより, 有機酸のカラムからの溶出開始及び終了点を容易に知ることができた. 分析用カラムに Shodex KC 811 (カラム温度55°) を用いることにより, 対象とした10種の有機酸を分離定量した. 市販食品からの添加回収率は87.5~102%, 変動係数は1.74~4.73%で本法は, 食品中の有機酸分析に十分使用できることが分かった.
  • 杉田(井上) たき子, 石綿 肇, 義平 邦利
    1988 年29 巻4 号 p. 273-279_1
    発行日: 1988/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    アセチルアセトン法 (AA) 及び4-アミノ-3-ヒドラジノ-5-メルカプト-1,2,4-トリアゾール法 (AHMT) によるホルムアルデヒドの定量の比較を行った. 検量線は共にほぼ原点を通り, 直線を示した. AHMTはAAの2.1倍の感度を示したが, 他のアルデヒドに対する特異性ではAA法が10~100倍高かった. 両方法は100ppmまでの尿素, フェノール, メラミンによって影響を受けなかった. AHMTはホルムアルデヒド溶液の溶媒及び放置の間の温度の影響を受けたが, 標準液についても同時に実験を行う事によって補正できた. メラミン製食器を4%酢酸で80°及び95°で30分処理した液について両方法でホルムアルデヒドを定量したところ, 差はほとんど見られなかった.
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