食品衛生学雑誌
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33 巻 , 3 号
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  • 脊山 洋右
    1992 年 33 巻 3 号 p. 209-216
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 神保 勝彦, 門間 千枝, 松本 昌雄, 丸山 務
    1992 年 33 巻 3 号 p. 217-222_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    はちみつ中に残留するテトラサイクリン系抗生物質 (TCs) 及びサルファ剤 (SAs) を, 著者らが食肉用に開発した簡易系統別検査法を改良した方法で抽出, 分画し, これを試験溶液として, パルプディスク法で検出し, 次に, マイクロバイオオートグラフィーで種類を同定する検査法を開発した. 本法によればTCsはC18カートリッジに抽出される分画液B, SAsはクロロホルム層に抽出される分画液Aに分画され, 検出下限はオキシテトラサイクリンが0.05μg/g, クロルテトラサイクリンが0.01μg/g, 供試した5種類のサルファ剤はすべて0.1μg/gであった. TCsはセルロース薄層板, SAsはアルミニウムオキシド薄層板とシリカゲル薄層板で分離同定できた.
  • 菊池 慎太郎, 大嶋 尚士, 大島 由子, 竹内 隆男, 中村 忠司, 舘脇 正和
    1992 年 33 巻 3 号 p. 223-230_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ろ過, 及びオゾン滅菌処理によって貝毒生産プラシクトン並びに細菌を除去した海水を供給した水槽中で毒化ホタテガイを養殖し, 下痢性及び麻痺性貝毒量の変動を測定した. 無毒飼料 (珪藻) 投与系及び無投与系のいずれにおいても養殖の経過にともなって毒性値は有意に低下したが, 特に前者において Chaetoceros septentrionelle を投与した場合に貝毒は速やかに減衰した. 一方, Skeletonema costatum, Asterionema japonica, あるいは. Rhabdonema 属, Thalassiosra 属などの珪藻を投与した系においては, 貝毒の減衰のみならずホタテガイ組織中のグリコーゲン, 遊離アミノ酸, 及び遊離脂肪酸も減少し, 品質の劣化がもたらされた. 以上の結果は, 貝毒生産プランクトンの存在しない環境下で無毒プランクトンを投与しつつ毒化ホタテガイを養殖することによって貝毒を減衰させ得る可能性を示唆するものである.
  • 板野 一臣, 伊村 祈年子, 佐々木 清司
    1992 年 33 巻 3 号 p. 231-236_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    二酸化ゲルマニウムが原因とみられる中毒事故が, ゲルマニウム添加健康食品の長期連続摂取により多数発生した. そこで, クロマトグラフィーを用いてゲルマニウム添加健康飲料水に含まれるゲルマニウム化合物の分析を行った. 二酸化ゲルマニウムと2-カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシド (Ge-132) を Dowex 1-X2 酢酸イオン型樹脂カラムにより分画した. Ge-132はゲルろ過クロマトグラフィーにより有機酸類から分離し, 次に有機酸分析用カラムを用いる高速液体クロマトグラフィーにより精製した. フェニルフルオロンを用いる分光光度法により, 二酸化ゲルマニウムは直接, Ge-132は酸分解した後, それぞれ測定した. 4試料中3試料から二酸化ゲルマニウムが, 残りの1試料からGe-132が検出された.
  • 藤井 令子, 森脇 直子, 田中 幸生, 小川 時彦, 森 悦男, 齋藤 充司
    1992 年 33 巻 3 号 p. 237-240_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    イオン会合性試薬であるテトラブロモフェノールフタレインエチルエステル (TBPE) を用いて, 巻貝唾液腺中のテトラミン (テトラメチルアンモニウム, TM) を610nmで比色定量する方法を検討した. 一塩基酸染料である, TBPEを含むジクロロエタン (DCE) 溶液を抽出溶媒として用い, 強アルカリ領域で, 抽出することで, アミン類の妨害を抑制することが出来た. この方法により, 少量の唾液腺から, 迅速で, 簡易なTMの定量法を確立した. 本法での5mg/g添加時の回収率は, 100.2±2.39%, 検出限界は, 0.20mg/g, 市販の巻貝中のTM含有量は, 2.39~6.08mg/gであった.
  • 土橋 文江, 池上 幸江, 梅垣 敬三, 市川 富夫
    1992 年 33 巻 3 号 p. 241-246_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    Sprague Dawley 系雄性ラット (5週齢) にセルロース (C), リンゴペクチン, ローカストビーンガム (L), アルギン酸ナトリウム (A), グアーガム (G) のいずれかを5%含む飼料又は無繊維飼料を摂取させた. 3週間後, 上記飼料に更にペンタクロロベンゼン (PECB) 200mg/kg体重を添加した飼料を1時間投与し, 引続き上記飼料にもどし2週間飼育した. PECB投与直後の血中濃度は2日目まではL, A, Gで高く, 3日目以降はAとGで低くなっていた. 2週間後の肝臓, 腎臓, 脂肪組織中の蓄積量はAとG摂取ラットではCや無繊維飼料を摂取したラットより低くなっていた. この飼料によるPECBの体内蓄積の違いには脂肪組織の重量変化の違いが関与している可能性が示唆された.
  • 内山 貞夫, 佐藤 陽子, 鈴木 美緒, 河村 葉子, 村山 三徳, 斎藤 行生
    1992 年 33 巻 3 号 p. 247-257_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    照射ペッパーの検知法を研究するために, 50kGyまでの高線量でγ線照射された黒コショウ (BP), 白コショウ (WP), トウガラシ (RP) からのメタノール抽出物と精油中の多数の成分をそれぞれ高速液体クロマトグラフ法とガスクロマトグラフ法 (GC-MS法を含む) で詳細に検索した. BP及びRP中の主たる辛味成分であるピペリンとカプサイシンは変化はなかったが, WP中のピペリンは30kGy以上のγ線照射で14%増加した. 精油成分であるα-及びβ-ピネン, (+)-3-カレン, β-カリヨフィレンをはじあ, 検索した成分のほとんどは変動がなく, 変動があっても大幅ではなかった. また本実験では照射による新成分は検出されなかった. しかし50kGy照射で60.9%減少するけい光性の微量の成分があっが, 30kGy照射ではこの減少はなかった. 結局, 成分変動を照射ペッパーの検知法に適用できないこと, ペッパー成分は高線照射でも分解し難いことが判明した.
  • 津村(長谷川) ゆかり, 外海 泰秀, 中村 優美子, 伊藤 誉志男
    1992 年 33 巻 3 号 p. 258-266_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    かんきつ類の貯蔵及びマーマレード加工過程における, 収穫後使用される8種の農薬の消長を検討した. レモン, オレンジ及びグレープフルーツを, ジフェニル (DP), o-フェニルフェノール (OPP), 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D), イマザリル, チアベンダゾール (TBZ), ベノミル及びsec-ブチルアミン (BA) の混合水溶液に浸漬後, または臭化メチルによるくん蒸後, 14°で保存し, 農薬残存量を91日間経日的に測定した. 臭化メチル以外の7種の農薬の半減期は使用したかんきつ類によっても異なるが, 36日のものからほとんど変化しないものまで様々であった. 一方臭素含量は微かに増加した. また貯蔵8週間目のレモンをマーマレードに加工し, 各段階での農薬残存量を測定した. 最終製品のマーマレードには, DP 95%, OPP 41%, イマザリル42%, 臭素22%が残留していたが, 2,4-D, TBZ, ベノミル, BAは検出されなかった.
  • 日高 利夫, 桐ヶ谷 忠司, 上條 昌彌, 木川 寛, 河村 太郎, 河内 佐十
    1992 年 33 巻 3 号 p. 267-273_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    浸漬液中の次亜塩素酸ナトリウム (NaClO) の濃度を変えて, もやし及びキャベツ中の残留塩素とクロロホルム (CHCl3) の生成量を調べた結果, 残留塩素, CHCl3ともにNaClO濃度が高くなるにつれて増加した. しかし, キャベツにおけるCHCl3の生成量はもやしより少なかった. NaClO溶液で処理したもやし及びキャベツをガラス製容器に保存し, 残留塩素及びCHCl3生成量を経時的に調べた結果, 残留塩素は低温保存の場合に損失が少なく, CHCl3は塩素の残存している間は増加した. また, 温度の異なるNaClO溶液にもやしを浸漬して調べた結果, 処理温度が低いほどCHCl3の生成量は少なかった. したがって, 野菜をNaClO溶液で処理する場合, CHCl3の生成の少ない低温処理が望ましいことが分かった.
  • 三栗谷 久敏, 藤井 孝, 佐々木 美枝子
    1992 年 33 巻 3 号 p. 274-282_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ラットに膀胱ガンと腎障害を誘発するオルトフェニルフェノール (OPP) とその膀胱発ガンを増強するチアベンダゾール (TBZ) を, これまでにOPPによる発ガンが認められていないマウスに52週間単独あるいは併用投与し, 尿路系器官の腫瘍発生の有無及びその他の障害作用について検討した. 投与量はOPP 0.65%, 1.3%, 2.6%, TBZ 0.2%とし, 餌に単独あるいはOPP, TBZを同時に添加して投与した. 腎臓重量の減少, 病理組織学的に腎臓の尿細管上皮あるいは乳頭移行上皮細胞の軽度な変性, 壊死及び肝細胞の軽度な腫大を伴う核の大小不同などがOPP投与量に応じて観察された. しかし, 尿路系器官, その他に投与に関連した腫瘍の発生は認められなかった.
  • 大石 充男, 大西 和夫, 西島 基弘, 中込 和哉, 中澤 裕之, 内山 俊一, 鈴木 周一
    1992 年 33 巻 3 号 p. 283-287_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    フェロシアンイオンをメディエーターとして含むカーボンフェルトを作用電極とした迅速クーロメトリーによる油脂中POVの測定法を検討した. ヨウ素滴定法に準じて過酸化物とヨウ化カリウムによって生じたヨウ素を-0.4Vに印加したセルで測定した. 標準溶液として10-3Mヨウ素溶液5μlを連続して注入したとき, 25回まで精度よく測定することができた. 食用油脂及び食品中油脂のPOVについて本法により測定した結果は滴定法による結果と良く一致した.
  • 中村 優美子, 津村(長谷川) ゆかり, 外海 泰秀, 伊藤 誉志男
    1992 年 33 巻 3 号 p. 288-293_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    農産物中のメトキシクロールの簡単, 迅速な分析法について検討した. 細切した野菜や果物50gあるいは膨潤した玄米や大豆20gをアセトンでホモジナイズし, ろ過した. ろ液を濃縮後, 飽和塩化ナトリウム水溶液を加え, n-ヘキサンでメトキシクロールを抽出した. 玄米や大豆はn-ヘキサン・アセトニトリル分配により脂質を除去した. フロリジルカラムによる精製を行った後, メトキシクロールをECD-GCにより定量した. 本法による試料中のメトキシクロールの検出限界は0.001μg/gであった. 10種農産物についてメトキシクロールを0.2あるいは0.5μg/g添加した場合の回収率は65.2~90.6%であった. メトキシクロールは上述の農産物からは検出されなかった.
  • 飯田 弘, 中島 靜, 串田 秀男, 柳楽 和彦, 内田 久夫, 松田 毅
    1992 年 33 巻 3 号 p. 294-300_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    材質中のRAN濃度め異なる容器からアルコール飲料, 及び清涼飲料水へのANの溶出, また, 容器サイズの影響を検討するため, 容量1,000ml及び500mlのPAN容器から食品擬似溶媒中に溶出するAN量を40°, 5日から90日間測定した. 単位面積当たりの容量が小さい容器ほど, AN量 (ng/ml) は多くなった. また, 食品擬似溶媒中に溶出するAN量は, 8%エタノール>4%酢酸>水の順に減少した. 40°, 90日の高温, 長期にわたる過酷試験では, RAN濃度が0.5μg/g以下である1,000mlのPAN容器, 及びRAN濃度が0.2μg/g以下である500mlのPAN容器から溶出するAN量は, いずれの食品擬似溶媒においても検出限界 (5n/ml) 以下であった. また, RAN濃度測定により, 容器容量と内表面積から, 溶出するAN量が検出限界以下となるかどうかの推定が可能となった.
  • 山本 敦, 松永 明信, 水上 英一
    1992 年 33 巻 3 号 p. 301-304_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    近年, 非う蝕原性の糖として注目されているパラチノースに対し, 偏光吸光度検出HPLCによる分析を試みた. この検出法にホウ酸型配位子交換カラムを組合せた系は, 二糖類の選択的分離・検出を可能とした. 従って本法では, 簡単な前処理操作により, 食品中のパラチノースが検出限界0.03μmolで定量できた. 本法を用い, パラチノース使用表示のある市販菓子類での使用実態調査を行ったところ, すべての製品でパラチノースは主甘味料として検出された.
  • 渡邉 知保
    1992 年 33 巻 3 号 p. 305-309_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1989年から1991年までに輸入された小麦胚芽油12検体について, 有機リン系農薬のうち残留の可能性のある dichlofenthion (ECP), chlorpyrifosmethyl, malathion, fenitrothion (MEP) 及び parathion について調査した. その結果, ECP, MEP及び parathion は検出されなかったが, chlorpyrifosmethyl 及び malathion はいずれからも0.10~0.72ppm及び0.04~1.13ppmの範囲で検出された. また, chlorpyrifosmethyl 0.69ppm 及び malathion 0.94ppm 含有する小麦胚芽油を, 80°, 5時間加熱, 及び1年間保存後もいずれの農薬も含量変化がみられなかった.
  • 八並 一寿, 越後 多嘉志
    1992 年 33 巻 3 号 p. 310-313_1
    発行日: 1992/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販いわし糠漬け20試料について, 不揮発性アミン含量の実態を明らかにし, さらに水分, pH, NaCl, VBNについても同時に測定した. 水分, pH, NaCl, VBNの平均値及び標準偏差値は, それぞれ43.9±4.3%, 5.28±0.13, 12.2±2.4%, 57.4±25.1mg/100gであった. 糠漬け中の不揮発性アミン量の平均値及び標準偏差値は, プトレシン (Put) 74.3±121.0μg/g, カダベリン (Cad) 7.8±7.5μg/g, ヒスタミン (Hm) 368.3±421.6μg/g, チラミン (Tym) 213.3±271.1μg/g, スペルミジン (Spd) 4.3±6.5μg/gであり, HmとTymの含量の高い試料が多かった. VBNが80mg/100g以上の試料では, Putを100μg/g以上, Hmを500μg/g以上, Tymを400μg/g以上含むものが多く, VBNが40mg/100g以下の試料では, 不揮発性アミン含量の低いものが多かった.
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