食品衛生学雑誌
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34 巻, 3 号
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  • 岩崎 昌江, 岩間 昌彦, 宮田 里枝, 飯樋 洋二, 菅家 祐輔
    1993 年34 巻3 号 p. 199-204_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    生後3週齢で性腺摘出した Wistar 系雌雄ラットに120日間にわたりビタミンE (VE) 欠乏食を与え, 肝における脂質過酸化防御系を成すグルタチオン及びグルタチオン関連酵素 (グルタチオンS-トランスフェラーゼ, グルタチオンペルオキシダーゼ, グルタチオンレダクターゼ) への影響を調べた. VE欠乏は, 雌雄とも, 性腺の有無を問わず過酸化脂質の指標であるマロンジアルデヒドの肝での含量を著しく増加させたにもかかわらず, その防御系の酵素活性にはほとんど影響を及ぼさなかった. この結果は, 生体膜での脂質過酸化防御にはもっぱらVEがあたり, 細胞質に存在するグルタチオン関連酵素はほとんど関与せず, それには性差もないことを示唆するものと思われる.
  • 平山 晃久, 加島 淳子, 渡辺 徹志
    1993 年34 巻3 号 p. 205-210_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    飲料水として用いられる水道水並びに市販ミネラルウォーター中の微量のホルムアルデヒドをO- (2, 3, 4, 5, 6-pentanuorobenzyl) oxyamine と反応させ, オキシムとしてECD-GC法により分析した. 試料調製用並びに標準溶液用の水はガラス瓶入りミネラルウォーターを用いることとした. 本法により近畿圏6都市の水道水を分析したところ, 3.85~14.8μg/Lで, 市販PETボトル入り3種のミネラルウォーターは4.88~9.23μg/Lと水道水と同濃度であったが, ガラス瓶並びに紙パック入りは0.16及び0.20μg/Lとかなり低い値であった.
  • 橋本 常生, 宮崎 奉之, 伊藤 武, 松本 昌雄, 丸山 務, 中澤 裕之
    1993 年34 巻3 号 p. 211-215_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販のEIAキットを用い, タンパク同化ホルモンとして使用されているプロゲステロンの測定法を検討した. 本キットは牛乳中のプロゲステロンを測定し, 妊娠を診断するたあの試薬であるが, これを牛肉中のプロゲステロン測定に応用した. 牛肉中のプロゲステロンをアセトニトリルで抽出, ジクロロメタンに転溶後, セファデックスLH-20で精製してEIAに供した. 牛肉に1~10ppb添加したときのプロゲステロンの回収率は116~130%. プロゲステロンを添加した牛肉での本法とHPLCの測定で良好な相関性があった. 本法によるプロゲステロンの検出下限値は牛肉中約1ppbである. 本法は残留分析のスクリーニングテストとして有効である.
  • 外海 泰秀, 津村 ゆかり, 中村 優美子, 伊藤 誉志男, 宮田 昌弘, 鎌倉 和政, 長谷 川眞住, 和田 伊智朗, 藤原 靖士
    1993 年34 巻3 号 p. 216-226_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    野菜, 果実中に残留する有機含窒素系殺菌剤8種 (トリアジメホン, トリアジメノール, トリアペンテノール, プロピコナゾール, パクロブトラゾール, ジニコナゾール, ビテルタノール, ベナラキシル) をアセトンで同時抽出し, FTD-GC で定量する一斉分析法を検討した. また試料中に検出したピークについては, フロリジルカラムでクリーンアップし, GC/MSで同定する方法を作成した. 10種農作物に8種農薬を0.2ppm添加したときの本法による回収率は67.8~112.5%であった. 市販のパイナップル及びバナナを検査したところ, パイナップル果皮部からトリアジメホン (0.41~1.29ppm), トリアジメノール (0.22~1.03ppm), またバナナ果皮部からビテルタノール (0.27~0.95ppm) を検出し, これらは可食部 (果肉部) からは検出されなかった.
  • 化学構造と抗かび性に関研究 (第3報)
    深田 剛毅, 小松 郁子, 鳥井 昭美, 都築 廣久, 田代 昌士
    1993 年34 巻3 号 p. 227-231_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    クロコウジカビに対するピラゾール誘導体21種の抗かび性とそれら化学構造との関連性を検討した. なお, 抗かび性は初期効力とその持続性で評価し, 比較化合物には4-クロロ-m-クレゾール (1) を用いた. その結果, ピラゾール骨格自体 (2), 及び3, 5-ジメチル体 (4) などの16種類のピラゾール誘導体には抗かび性は全く認められなかったが, 2種類のフェニル誘導体: 3-メチル-5-フェニル体 (11), 3, 5-ジメチル-4-フェニル体 (21) と3種類の含硫誘導体: 3-アミジノチオメチル-5-メチル体 (13), 3-メチル-5-ピラゾイルメチル-N, N-ジメチルジチオカルバメイト (14) 及び3, 5-ジメチル-4-α-チオフェニル体 (22) には抗かび作用が発現し, フェニル基と含硫基による置換効果が観察された. そこで, 化学構造と活性相関性についても議論した.
  • 植松 洋子, 広門 雅子, 平田 恵子, 中島 和雄, 風間 成孔
    1993 年34 巻3 号 p. 232-238_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    天然着色料中の残留溶剤として, FDAで残留許容限度の定められている7種類の有機溶剤について, ヘッドスペース-GC法による簡便な同時定量法を作成した. 試料をバイアル瓶にはかり取り, 水及び塩化ナトリウムを加え, 密栓した後, 50°の恒温水槽中に1時間静置し, 気相1mlをガスクロマトグラフに注入した. パックドカラム, G-カラム ® 及びキャピラリーカラムを用い, 標準添加法により定量した. 本法を市販の天然着色料製剤35検体に適用したところ, FDAの許容限度を超えるメタノールが20検体から, アセトンが3検体から, イソプロパノールが1検体から検出された.
  • 山田 真記子, 井上 哲夫, 加藤 喜昭, 中村 幹雄, 柴田 正, 木村 実加, 辻 澄子, 伊藤 誉志男
    1993 年34 巻3 号 p. 239-247_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    HPLCを用い食用黄色5号の未反応原料であるスルファニル酸 (SS), G塩 (GS), R塩 (RS), シェファー塩 (SS), 反応中間体である6,6′-オキシビス (2-ナフタレンスルホン酸) (DONS), 4,4′- (ジアゾアミノ)-ジベンゼンスルホン酸 (DAAD BSA) 及び付随色素である3-ヒドロキシ-4-[(4-スルフォフェニル) アゾ]-2,7-ナフタレン-ジスルホン酸 (RS-SA) の定量法を作成した. なお, 付随色素である4-[(2-ヒドロキシ-1-ナフタレニル) アゾ] ベンゼンスルホン酸 (2N-SA) と6-ヒドロキシ-5-(フェニルアゾ) 2-ナフタレンスルホン酸 (SS-AN) とは分離できなかったので, 両者の総和をSS-ANとして定量した. 定量限界は0.05μg/gであった. また, 市販品16検体を分析したところ, SA; N. D. ~0.170%, GS; N. D. ~0.080%, RS; N. D. ~0.050%, SS; N. D. ~0.281%, DONS; N. D. ~0.250%, DAADBSA; N. D. ~0.210%, RS-SA; 0.024~3.54%, 及びSS-AN; 0.015~0.360%であった.
  • 中里 光男, 斉藤 和夫, 石川 ふさ子, 藤沼 賢司, 守安 貴子, 二島 太一郎
    1993 年34 巻3 号 p. 248-253_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    サイクラミン酸をN, N-dichlorocyclohexylamine に変換することにより, 紫外部吸収検出器を用いたHPLCによる食品からの分析が可能となった. すなわち, 試料の前処理として, まず0.02N塩酸による透析を行い, 得られた透析液に臭化テトラブチルアンモニウムを加え, サイクラミン酸とのイオン対とした後, Mega Bond Elut C18 (2g) カートリッジに負荷してクリーンアップを行った. 溶出液に50%硫酸及び次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて振とうし, 生成したN, N-dichlorocyclohexylamine をn-ヘキサンで抽出した後, 検出波長314nmにおいてHPLCで測定することによりサイクラミン酸の定量を行った. 本法を8種の食品に適用した際の回収率は94.8%以上であった.
  • 伊藤 澄夫, 武田 寿, 小林 昭彦, 桜井 裕之, 多田 善彦, 青木 岳, 細貝 猛, 山中 崇彰, 石綿 肇
    1993 年34 巻3 号 p. 254-256_1
    発行日: 1993/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    輸入ウオッカ中のフタル酸ジブチル (DBP) の簡易で迅速な分析法を開発し, 応用を試みた. DBPは試料からn-ヘキサンで抽出, 直接FID付キャピラリーカラムガスクロマトグラフで定量した. 0.5~5.0ppmのDBPを試料に添加したときの回収率は92.7~98.5%であった. 検出限界は0.1ppm, 所要時間は約30分であった. ロシア産ウオッカ15試料について定量を行ったところ, 2試料から0.1及び0.2ppmのDBPが検出された. これらに付いてはGC/MSで確認を行った.
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