食品衛生学雑誌
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35 巻 , 6 号
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  • 仲西 寿男
    1994 年 35 巻 6 号 p. 585-592
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 田宮 実千雄, 柏原 文和, 渡邊 佳子, 安藤 徹, 堤 徹, 法月 廣子, 南澤 正敏, 久井 伸治
    1994 年 35 巻 6 号 p. 593-598_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    米中メトプレンのHPLCによる分析法を開発した. 米よりヘキサン抽出し, その抽出液について Dean-Stark 蒸留装置を用いて加熱還流により再抽出した後, Sep-pak フロリジルカラムで精製した. この精製液をHPLCで定量した. 測定条件は, カラム: ODS-2, 波長: 254nm, 移動相: アセトニトリル-水 (9:1) 混液. 米にメトプレン0.5ppmを添加したときの回収率は80~86%であり, 検出限界は0.02ppmであった. 本法は, 前処理操作の簡便化により短時間で, また, 広く使用されているODSカラムで妨害なく分析可能となった. 本法を輸入米10検体に応用したところ, いずれの検体からもメトプレンは検出されなかった.
  • 宮原 美知子, 島田 俊雄, 三瀬 勝利
    1994 年 35 巻 6 号 p. 599-604_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    Vibrio cholerae non O1 (ビブリオコレレ非O1) のO抗原標準株118株より, 14株の制限酵素産生菌を見いだし, 10種類の制限酵素の特徴付けを行った. このうち, EcoRI制限酵素のアイソシゾマーが V. cholerae O2 より発見されたが, その各種性状はEcoRIとよく似ていた. 遺伝子操作に繁用されるEcoRIの起源についても考察を加えた. 本報告は V. cholerae における制限酵素の存在を実証した最初のものである.
  • 宮原 美知子, 藤原 理恵, 三瀬 勝利, 島田 俊雄, 松下 秀, 工藤 泰雄, 石渡 尚子, 谷村 顕雄
    1994 年 35 巻 6 号 p. 605-609_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    270株の腸炎ビブリオの制限酵素産生性を検索したところ, 46株より制限酵素が検出された. 36株でその特異性が決定され, 7種の特異性の異なる制限酵素に分類された. これらはすべて既知のアイソシゾマー (AvaII, AsuI, PmaCI, PstI, Eco31I, EarI, SapI) であった. 腸炎ビブリオには非パリンドローム塩基配列を認識する制限酵素を産生する株が多くみられた.
  • 飯樋 洋二, 伊藤 雅彦, 岩間 昌彦, 岩崎 昌江, 菅家 祐輔, 見目 明継
    1994 年 35 巻 6 号 p. 610-614_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    雄性ラットに2%アマランス添加飼料, 10%かんぴょう粉末混合飼料, アマランス (2%) とかんぴょう粉末 (10%) の両者を含む飼料のいずれかを30日間給餌して, それぞれの飼料が及ぼす肝臓と小腸粘膜の一連の薬物代謝酵素系への影響を調べた. その結果, アマランスは小腸粘膜UDP-グルクロニルトランスフェラーゼの活性を有意に低下させた. しかし, それもかんぴょう粉末との同時投与では認められなかった. かんぴょう粉末を投与したラットでは, 肝臓のグルタチオンS-トランスフェラーゼの活性のみが有意に上昇したが, その現象はアマランスの共存下でも認められた. 以上の結果から, かんぴょうは食物繊維に共通な作用に加え, 弱いながらも薬物代謝酵素系を活性化して, アマランスの有害作用から生体を防御する役割を果たすと思われる.
  • 有馬 和英, 田辺 弘也
    1994 年 35 巻 6 号 p. 615-623_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    テトラサイクリン系 (TC系), マクロライド系 (Mac系) 及びアミノグリコシド系 (Amg系) 抗生物質の分別同定法について更に拡大し, 水抽出からそのpHに関係なくジエチルエーテルで抽出し得る中性抗生物質として, クロラムフェニコール (CP) 及びポリペプトライド系 (PPL系) 抗生物質について, 円筒平板法及びマイクロバイオオートグラフィーで系統的分析法の検討を行った. 豚肉での添加回収試験では, CP86%, バージニアマイシン (VGM) 51%であり検出限界はいずれも0.05ppmであった. 但し, チオペプチン (TPT) は, 豚肉添加における水抽出中の残存率が16%と低い値を示した. マイクロバイオオートグラフィーは, CP及びVGMを同定することを可能とし, その検出感度はいずれも30~60ng/spotであった.
  • 高田 久美代, 水田 満里, 門田 達尚
    1994 年 35 巻 6 号 p. 624-630_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    麻痺性貝毒 (PSP) によって毒化したカキの加熱による毒性値の変化を調べた. 広島湾で採取した毒性値が17.6MU/g (試料A) と36.0MU/g (試料B) の2種類の毒化カキを用いて, 水煮と高圧加熱処理を行った. 水煮では, 5分間の加熱で試料Aは規制値 (4MU/g) 以下となったが, 試料Bは60分の加熱でもやや規制値を超える結果となった. 高圧加熱では, 試料Aは115°, 120°いずれの場合も10分の加熱で規制値以下となり, 試料Bは30分の加熱で規制値以下となった. また, 加熱工程中の毒組成の変化をHPLC法により分析した結果, PSP成分であるゴニオトキシン群が加熱と共に減少していることが明らかとなった.
  • 米谷 民雄, 刑 大栄, 寺井 里枝, 義平 邦利
    1994 年 35 巻 6 号 p. 631-635_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    真空型ICP発光分光法をカラギナンの試験法へ応用することを試みた. カラギナン製品5種について, ICP発光分光法で分析したS濃度から硫酸基含量を算出したところ, 従来からの測定法である硫酸バリウム重量法の結果とよく相関した. カラギナン製品21種について, 元素濃度の分析結果から, 硫酸基による負電荷量に対するNa, K, Mg, Caによる総正電荷量の比を計算したところ, 多くの製品では1付近の値を示したが, 1.5以上のものも7種あった. 試薬のカラギナンやデキストラン硫酸ナトリウムでは, 比はすべて1付近であった.
  • 坂井 亨, 今村 倫子, 佐藤 誠, 小川 正彦, 志村 恭子, 大熊 和行, 森 善宣, 倉田 英雄, 大井田 隆, 久松 由東, 溝口 ...
    1994 年 35 巻 6 号 p. 636-644_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    2種類のキャピラリーカラム (DB-5MS, DB-210) を用いたFPD-GCによる19種有機リン系農薬の一斉分析法を検討した. 試料調製は, 農産物の種類により系統的に次のとおり設定した. 1) 野菜, 果実は, アセトン抽出後ジクロロメタンで再抽出し, GCで測定した. 2) たまねぎは, 凍結後リン酸酸性下でホモジナイズし, 1) と同様に抽出した. 3) 豆類, 玄米は, 30%含水アセトンで抽出後, 酢酸亜鉛で脱脂等を行い, ジクロロメタンで再抽出した. 4) 緑茶は 3) と同様に操作し, 得られた抽出液を, n-ヘキサンに溶解後, 不溶性茶成分を除去した. 有機リン系農薬の回収率は緑茶を除き良好であった.
  • 植松 洋子, 鳩岡 友紀, 平田 恵子, 広門 雅子, 風間 成孔
    1994 年 35 巻 6 号 p. 645-651_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品香料中の残留溶剤のうち, スパイスオレオレジン中の残留溶剤としてFDAで残留限度の定められている7種類及び, ECで抽出溶剤として使用されている2種類の計9種類の有機溶剤について, 標準添加ヘッドスペースGC法による簡便な同時定量法を作成した. 試料1.0gをバイアル瓶に量り取り, 標準物質のエタノール溶液又はエタノールを加え, 40°の恒温水槽中に20分静置した後, 気相500μlをガスクロマトグラフに注入した. GCカラムとしては, Poraplot Q (内径0.32mm×10m) を用い, 標準添加法により定量した. 本法を市販の食品香料75検体に適用したところ, FDAがスパイスオレオレジンについて設定した残留限度を超えるメタノールが5検体より, アセトンが24検体より, ヘキサンが4検体より, 1,2-ジクロロエタンが1検体より検出された.
  • 永山 敏廣, 小林 麻紀, 塩田 寛子, 田村 行弘
    1994 年 35 巻 6 号 p. 652-660_1
    発行日: 1994/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    国内産農作物49種193作物中の農薬残留実態を調査した. 有機リン系農薬36種, 有機塩素系農薬24種及びカーバメイト系農薬3種の計63種類の農薬のうち, 23種類の農薬が, 26種82作物から0.01ppm未満~28ppmの範囲で検出された. 一部の農作物から登録保留基準値を超えて農薬が検出されたが, それらの残留レベルは比較的低く, 喫食上特に問題となる作物はなかった. 農薬の残留が比較的多く認あられた作物は, みつば, パセリ, ミニトマト, ピーマンなどであった. 農薬の種類としては, プロチオホス, マラチオン, クロロタロニル, プロシミドンなどであった.
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